デュラントはニックス入りを希望していたが、ニューヨークが拒否
フェニックス・サンズのスーパースター、ケビン・デュラントがトレードを求める中で、マイアミ・ヒート、ヒューストン・ロケッツ、サンアントニオ・スパーズの3チームに注目していることが報じられています。
しかし、実はもう1つのチームがリストに含まれていました。
ESPNのマーク・スピアーズやマーク・スタインの報道によると、デュラントはニューヨーク・ニックスへの移籍にも興味を示していたとのことです。ところが問題は、ニックス側がデュラント獲得に興味を示さなかったことでした。
37歳のデュラントという年齢を考慮すると、ニックスが高いコストを払うことに慎重になったのも理解できます。チームの将来性を重視した判断だったと考えられます。
トレード実現の障壁:サラリーマッチングと戦力流出の問題
ニックスにはデュラント獲得への道筋がいくつかありましたが、それぞれに大きな問題がありました。
最も現実的だったのは、カール・アンソニー・タウンズを中心としたトレードパッケージでした。サラリーキャップの観点から見ても実現可能な取引でしたが、サンズのインサイダーであるジョン・ガンバドロによると、フェニックス側がタウンズを中心とした取引に興味を示さなかったとのことです。
それ以外の選択肢となると、ニックスは複数の主力選手を手放す必要がありました。OGアヌノビーや元サンズのミカル・ブリッジス、さらにはプレーオフで重要な役割を果たしたミッチェル・ロビンソンなどが含まれる可能性がありました。
このようなトレードが実現すれば、ニックスの攻撃力は飛躍的に向上したでしょうが、同時にチームの守備アイデンティティを完全に失うリスクがありました。結果的に、ニックスはこの高いコストを支払う価値がないと判断したのです。
因縁の関係:2019年の逆転劇と現在の状況
今回の状況には興味深い皮肉が隠されています。2019年を振り返ってみると、当時デュラントはフリーエージェント市場で最も注目される選手でした。ニックスは数か月間にわたってデュラント獲得に向けた準備を進めていました。
しかし結果的に、デュラントはニューヨークでのプレーを選択したものの、ニックスではなくブルックリン・ネッツと契約を結びました。今回は完全に立場が逆転し、デュラントがニューヨーク行きを希望したにも関わらず、ニックスが関心を示さなかったのです。
現在、ニックスはトム・ティボドー監督の後任探しに集中しており、サンズは他チームからのデュラントに対するオファーを検討中です。特にヒート、ロケッツ、ミネソタ・ティンバーウルブズからの提案が注目されています。
デュラント自身は、ヒューストン、マイアミ、サンアントニオへの移籍を希望しており、トレード交渉をこれらのチームに向けて進めようとしています。複数回の接触を経ても、デュラントとニックスのタイミングが合わないという状況が続いているようです。

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