WNBA界のスーパールーキー、ケイトリン・クラークの復帰で注目を集めるインディアナ・フィーバーですが、思わぬ選手不足に直面しています。チームの台所事情が厳しくなる中、緊急補強が必要になる可能性が浮上しています。
クラーク復帰後の明暗
太ももの怪我から復帰したクラークの活躍で、フィーバーは2連勝を飾り、勝率5割を回復していました。しかし、木曜日のゴールデンステート・ヴァルキリーズ戦で77-88の敗戦を喫し、再び勝率5割に逆戻りしてしまいました。
クラークとソフィー・カニンガムの両選手が戻ってきた一方で、チームは新たな問題を抱えています。オールスター選手のデワナ・ボナーが個人的な事情で過去3試合を欠場しており、現在進行中の西海岸遠征にも帯同していません。
深刻化する選手不足
ボナーの不在に加え、さらなる戦力ダウンが予想されています。来週火曜日のシアトル・ストーム戦を最後に、ダミリス・ダンタスがブラジル代表として6月25日から7月8日まで開催されるFIBAアメリカ杯に参加するため、5試合を欠場する予定です。
現在、フィーバーの利用可能な選手は10人まで減少していますが、ボナーとダンタスの両方が不在となれば、フォワード2人を失い、総勢9人という危機的状況に陥ります。
緊急補強の可能性
地元紙インディ・スターのクロエ・ピーターソン記者によると、チームが10人を下回った場合、「ハードシップ特例制度」制度を利用してフォワードを獲得する可能性があるとのことです。この制度は、「チームの出場可能選手が10人を下回った時点で、即座に選手と契約できる」というものです。
実は、フィーバーは今シーズンすでにこの制度を活用した経験があります。クラークとカニンガムが怪我で離脱していた際、ガードのアーリ・マクドナルドを緊急補強しました。
マクドナルドは3試合に出場し、平均25.3分で11.0得点、1.3リバウンド、3.0アシストと期待に応える活躍を見せました。しかし、主力2人の復帰とともに契約を終了せざるを得ませんでした。
チームの今後
ボナーの復帰時期については「明確なタイムライン」が示されていない状況で、チーム首脳陣は難しい舵取りを迫られています。
クラーク効果でファンの注目度が急上昇しているフィーバーですが、勝負どころで主力選手を欠く状況は痛手です。緊急補強で一時的に問題を解決できても、チーム力の向上には時間がかかりそうです。
ダンタスの代表活動は選手にとって名誉なことですが、チームとしては苦しい判断を迫られる形となりました。フィーバーがこの困難な状況をどう乗り切るか、今後の動向に注目が集まります。
引用:YARDBARKER

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