来週に迫った2025年NBAドラフトで、意外なチームが順位を下げるトレードを検討しているという驚きの情報が飛び込んできました。5位指名権を持つユタ・ジャズにとっても、大きな影響を与える可能性があります。
ホーネッツが仕掛ける駆け引き
ClutchPointsのNBAインサイダー、ブレット・シーゲル記者によると、シャーロット・ホーネッツが4位指名権を使ったトレード交渉を積極的に進めているとのことです。交渉相手として名前が挙がっているのは、ワシントン・ウィザーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、そしてブルックリン・ネッツの3チームです。
「リーグ関係者によると、ホーネッツはシクサーズがベイリーを見送ることを見越して、4位指名権に興味を示す他チームと積極的にトレード交渉を行っている」とシーゲル記者は報じています。
ジェレマイア・フィアーズを巡る争奪戦
今回のトレード話の背景には、特定の選手への熱視線があります。ウィザーズ、ペリカンズ、ネッツの3チームは、ディラン・ハーパーに次ぐガード2番手と評価されるジェレマイア・フィアーズの獲得を狙っているのです。
「これら3チームはエース・ベイリーにも興味を示している可能性があるが、フィアーズを上位にランクしている。4位でのトレードアップが実現すれば、フィアーズとベイリーの両方から選択できる状況になる。一方のホーネッツは数順位下がっても、狙った選手を獲得できる算段があるようだ」
ジャズにとっての機会と課題
この動きは、5位指名のユタ・ジャズにとって興味深い展開です。クーパー・フラッグとディラン・ハーパーが1位、2位で指名されることはほぼ確実ですが、3位、4位の動向次第で5位での選択肢が大きく変わる可能性があります。
ジャズもベイリーやフィアーズ獲得を狙うチームの一つとされていますが、同時にテキサス大学のトレ・ジョンソンやデューク大学のコン・ニューペルとの関連も報じられています。もし5位まで残っていれば、この2人のどちらかが指名される可能性が高いとされています。
トップ指名権の動向
これまでドラフト上位のトレード話は、主に3位のフィラデルフィア・76ersと、ディラン・ハーパー指名権を持つ2位のサンアントニオ・スパーズ(相当な対価があれば)を中心に語られてきました。
しかし、ホーネッツの参戦により、上位指名の流れがより複雑になってきています。特にエース・ベイリーが上位3位以内から漏れる可能性も出てきており、ミッドロッタリーのチームにとっては大きなチャンスとなるかもしれません。
ドラフト戦略の読み合い
ホーネッツが順位を下げるトレードを検討している理由は明確です。彼らが本当に欲しい選手が4位よりも下位でも獲得できると判断しているからです。この戦略が成功すれば、追加の資産(ドラフト指名権や選手)を手に入れながら、目標とする選手も手に入れることができます。
一方で、上位進出を狙う3チームにとっては、確実に狙った選手を獲得する絶好の機会となります。特にジェレマイア・フィアーズのような高評価選手が複数チームから狙われている状況では、順位を上げることの価値は計り知れません。
ユタ・ジャズにとって、この状況は諸刃の剣です。もしホーネッツが実際にトレードダウンすれば、本来なら4位で指名されるはずだった選手が5位まで回ってくる可能性があります。一方で、上位進出を狙うチームがジャズより上位にトレードアップしてくれば、逆に選択肢が狭まる恐れもあります。
6月25日のドラフト本番まで、各チームの駆け引きはますます激しくなりそうです。ホーネッツの動向次第では、予想以上の大波乱が起きる可能性もあります。ユタ・ジャズのダニー・エインジCEOにとって、5位指名での決断は非常に重要なものになりそうです。
引用:SI

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