キャンディス・パーカーがジーノ・オーリエマとの確執理由を告白！「お互い嫌い合っている」衝撃の真相

WNBA界のレジェンド、キャンディス・パーカーが、コネチカット大学の名将ジーノ・オーリエマ氏との間にある確執について、驚くべき理由を明かしました。この対立は、大学時代の伝統的なライバル関係が発端だったのです。

栄光に満ちたWNBAキャリア

パーカーは10年以上にわたってロサンゼルス・スパークスでプレーし、輝かしいWNBAキャリアを築きました。3度のWNBA王者、2度のMVP、2008年の新人王受賞者として、平均16.9得点、8.6リバウンド、3.9アシストという素晴らしい成績を残しています。2016年にはスパークスを3度目のWNBAタイトルに導く中心選手としても活躍しました。

2016年リオ五輪落選の衝撃

パーカーは2008年北京五輪で金メダルを獲得していますが、2016年リオデジャネイロ五輪では12人のロスターから外される衝撃を受けました。彼女はこの決定を、当時のUSAバスケットボール代表HCだったジーノ・オーリエマ氏の個人的な感情によるものだと考えています。

「ジーノは私をチームに入れたくなかったと思います」とパーカーは過去のインタビューで語っています。「彼は私を嫌っています。私も彼を嫌っています。お互い嫌い合っているんです」

大学時代のライバル関係が発端

最近のComplex Sportsとのインタビューで、パーカーはこの確執の根本的な理由を明かしました。それは、彼女の恩師であるテネシー大学の伝説的コーチ、パット・サミット氏とオーリエマ氏の間にあった伝統的なライバル関係でした。

「お互いを嫌い合っていることを知っているのが最高の気分です…私は、もし誰かが兄弟に悪いことをしたら、その人を嫌うという時代に育ちました。まさにそんな感じです」とパーカーは説明しています。

「パット（サミット）はジーノとは付き合いませんでした。だから私も彼とは付き合いませんでした。それはライバル関係でした。そしてそれが同じUSAジャージを着ることにまで発展してしまったのです」

「嫌い合うことは悪いことではない」

パーカーは、このような感情を持つことについて全く恥じる気持ちはないと明言しています。

「人々がそれを理解し、尊重する場所にいる必要があります。世の中にはお互いを嫌っている男性がたくさんいます…社会では人々がお互いを嫌い合うことはとても普通のことなんです」

女子バスケ界の複雑な人間関係

この告白は、女子バスケットボール界の複雑な人間関係を浮き彫りにしています。テネシー大学とコネチカット大学は長年にわたってWCAAで激しい競争を繰り広げており、両校の指導者たちの間には深いライバル意識がありました。

パット・サミット氏は女子バスケットボール界の開拓者であり、テネシー大学を8度の全米王者に導いた伝説的な存在です。一方のオーリエマ氏も、コネチカット大学を11度の全米王者に導き、現在も現役で指導を続けています。

プロフェッショナルを超えた感情

パーカーの率直な発言は、スポーツ界では珍しいものです。多くのアスリートは公の場で他者への批判を避けがちですが、彼女は自分の感情を隠すことなく表現しています。

これは、女性アスリートが男性と同様に、率直な意見を持ち、表現する権利があることを示している重要な例かもしれません。

この確執が、パーカーやオーリエマ氏のレガシーにどのような影響を与えるかは不明です。しかし、パーカーの場合、2016年五輪落選があったにもかかわらず、WNBAでの輝かしいキャリアと社会的な影響力により、女子バスケットボール界のアイコンとしての地位は揺るぎないものとなっています。

パーカーのこの告白は、スポーツ界における新たな透明性の象徴とも言えます。選手たちが自分の経験や感情をより率直に語ることで、ファンやメディアは競技の裏側にある人間ドラマをより深く理解できるようになります。

「お互い嫌い合っている」という率直すぎる発言は衝撃的ですが、同時にパーカーの正直さと勇気を示すものでもあります。彼女のこうした姿勢が、今後の女子スポーツ界にどのような影響を与えるか注目されます。

引用:YARDBARKER