2025年NBAドラフトで最も物議を醸した出来事の一つが明らかになりました。ユタ・ジャズに5位指名されたエース・ベイリーが、ドラフト前に少なくとも1つのチームに対して「指名しないよう」代理人を通じて要求していたことが判明しました。さらに驚くべきことに、もしそのチームが彼を指名した場合は「参加を拒否する」とまで脅迫していたのです。
ESPNのジョナサン・ギボニー記者によると、ベイリーの代理人はトップ5内で指名権を持つ少なくとも1つのチームに対し、ベイリーを指名しないよう通告していました。そして仮に指名された場合、ベイリーは報告を拒否すると警告していたのです。
この異例の要求がどのチームに対してなされたかは明らかになっていませんが、ベイリーがトップ5のチームのワークアウトに一切参加しなかったことが、この情報の信憑性を高めています。結果的に、予想を覆してユタ・ジャズが5位でベイリーを指名しましたが、指名時の彼の表情は決して嬉しそうには見えませんでした。
ワシントン・ウィザーズ6位指名を狙っていた戦略
ドラフト前の一般的な見方では、ベイリーはワシントン・ウィザーズの6位指名を希望していました。彼のワークアウト戦略は大きな話題となり、即座に主要得点源となれるチームへの加入を望んでいるとの憶測が広がっていました。
ベイリーのこうしたドラフトプロセスの扱い方は、現役NBA選手を含む多方面から批判を招きました。特に、自分の希望に合わないチームを公然と拒否する姿勢は、プロフェッショナルとしての姿勢に疑問を投げかけるものでした。
ユタ・ジャズでの新たなスタート
現在のところ、ジャズがベイリーが避けようとしていたチームなのかは不明です。また、この脅迫がどの程度本気だったのかも確証がありません。しかし、どのチームにとっても彼の虚勢を試すのはリスクの高い行為だったでしょう。
皮肉なことに、もしベイリーが求めていたのが出場機会であるなら、ユタ・ジャズは確実にそれを提供できるチームです。再建期にあるジャズでは、若手選手に多くのチャンスが与えられ、ベイリーが即戦力として活躍できる環境が整っています。
この前代未聞の「チーム拒否」事件は、現代のNBAドラフトにおける選手の影響力の拡大を象徴する出来事となりました。しかし同時に、プロスポーツ選手としての責任感や謙虚さの重要性についても改めて考えさせられる事例となっています。
ベイリーが最終的にユタで成功を収めるかどうかは、彼自身の適応力とプロフェッショナルとしての成長にかかっているでしょう。
引用:YARDBARKER

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