現地時間7月1日(火)にWNBAコミッショナーズカップ決勝が開催されます。ディフェンディングチャンピオンのミネソタ・リンクス(14勝2敗)が、初の決勝進出を果たしたインディアナ・フィーバー(8勝8敗)をホームに迎え撃ちます。最大の注目は、鼠径部の怪我で欠場が続いているケイトリン・クラークの出場可否です。この試合はPrime Videoで独占配信され、勝利チームには50万ドルの賞金が贈られます。
クラークの出場が鍵を握る決勝戦
最も注目されているのは、ケイトリン・クラークが決勝戦に出場できるかどうかです。クラークは鼠径部の怪我により、すでに2試合を欠場しており、月曜日の練習でも部分的な参加にとどまりました。しかし、コミッショナーズカップという大舞台での復帰に向けて、最大限の努力をすることが予想されています。
フィーバーにとってクラークの存在は絶大です。今シーズン彼女は平均18.2得点、8.9アシスト、5.0リバウンドを記録し、史上最速でWNBA通算350アシストを達成するなど、チームの中心的な役割を果たしています。一方で、ロードゲームでは3ポイントシュートが1/22と極端に不調で、怪我の影響も含めて本来のパフォーマンスを発揮できるかが注目されます。
クラークが欠場した場合、フィーバーはアリーヤ・ボストン(平均15.9得点、8.2リバウンド)を中心とした戦いを強いられることになります。前回のダラス戦でボストンは21得点6リバウンドの活躍を見せましたが、リンクスの堅い守備陣を相手にどこまで対抗できるかが鍵となるでしょう。
リンクスの圧倒的な強さと連覇への意欲
一方のミネソタ・リンクスは、今シーズンWNBA最高の成績を誇る完璧なチームです。昨年のコミッショナーズカップを制覇し、今年も西カンファレンスを5勝1敗で勝ち抜いて2年連続の決勝進出を果たしました。チームを牽引するナフィーサ・コリアーは、リーグ得点王(平均24.5得点)として君臨し、昨年の決勝MVPでもあります。
コリアーは背中の怪我で2試合欠場していましたが、直近の2試合で復調の兆しを見せており、決勝戦では万全の状態で臨むことが期待されます。また、昨年のディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーでもある彼女の存在は、フィーバーの攻撃陣にとって大きな脅威となるでしょう。
リンクスは単にコリアーだけのチームではありません。バランスの取れたロスターと一貫した戦術で、今シーズンWNBAで最も安定感のあるチームとして評価されています。昨年ニューヨーク・リバティとの決勝で94-89で勝利した経験も、彼らにとって大きなアドバンテージとなるはずです。
初の決勝進出フィーバーの挑戦
インディアナ・フィーバーにとって、今回が2021年にコミッショナーズカップが始まって以来初の決勝進出となります。東カンファレンスを4勝1敗で勝ち抜き、同じく4勝1敗だったニューヨーク・リバティを直接対決の結果で上回って決勝の切符を手にしました。
フィーバーの今シーズンは、クラークの加入により大きく変わりました。2016年以来のプレーオフ進出を果たし、前年から7勝も成績を向上させています。チケット売上は前年比497%増という驚異的な数字を記録し、WNBAの人気向上に大きく貢献しています。
ただし、戦力的にはリンクスが圧倒的に有利とされています。フィーバーはホームでは良い成績を残していますが、ロードゲームでは2勝4敗と苦戦しており、特にクラークの3ポイントシュートの不調(ロードで1/22)が大きな課題となっています。それでも、若いチームの勢いと、大舞台での経験を積める絶好の機会として、全力で挑むことが予想されます。

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