NBAフリーエージェント市場で心温まるニュースが飛び込んできました。アトランタ・ホークスでシーズンを終えたベテランフォワード、ラリー・ナンス・ジュニアがクリーブランド・キャバリアーズと契約することが決定しました。オハイオ州出身の32歳は、2017年から2021年まで過ごした古巣への復帰となります。キャバリアーズは第2段階贅沢税チームのため最低年俸でのオファーとなりましたが、ナンス・ジュニアは昨シーズンの1120万ドルから大幅な減額を受け入れて故郷のチームを選びました。
怪我に苦しんだシーズンからの復活を目指す
ナンス・ジュニアにとって昨シーズンは試練の年でした。ニューオーリンズでの2年半を経てアトランタに移籍しましたが、わずか24試合の出場に終わりました。1月には右手の骨折で手術を受け、さらに膝の故障でシーズンを早期終了することになったのです。限られた出場時間(平均19.3分)の中で平均8.5得点、4.3リバウンド、1.6アシストという成績でした。
しかし、過去2シーズンを振り返ると、ナンス・ジュニアは2023年に61試合、2024年に65試合に出場しており、昨シーズンの怪我は一時的なものと考えることもできます。ペリカンズ時代には非常に良いパフォーマンスを見せており、他のチームからもっと関心を集めても不思議ではない選手でした。
キャバリアーズのファンにとって、ナンス・ジュニアは特別な存在です。2017年から2021年まで在籍し、その間チームの主力選手として活躍しました。彼のタフネス、リバウンド能力、そしてロッカールームでのリーダーシップは常に高く評価されており、今回の復帰でもそれらの要素が期待されています。
ベンチでの重要な役割を担う
キャバリアーズの現在のロスターを見ると、ナンス・ジュニアにはエバン・モブリーとジャレット・アレンという若いスターター陣の控えとして、パワーフォワードとセンター両方のポジションでの出場機会があります。特にベンチの層を厚くしたいキャバリアーズにとって、経験豊富なナンス・ジュニアの加入は大きな意味を持ちます。
ナンス・ジュニアの強みは何と言ってもその多様性です。リバウンドに長けているだけでなく、外線からのシュートも打てるストレッチタイプの選手として、モダンなバスケットボールにも対応できます。また、長年のNBA経験で培った試合勘とチームを鼓舞するリーダーシップは、プレーオフを見据えるキャバリアーズにとって貴重な財産となるでしょう。
ファンからは「最低年俸でこの契約は素晴らしい」「健康でいれば大きな戦力になる」という期待の声が上がっています。一方で「怪我が多すぎる」という懸念の声もありますが、それでも多くの人がこの古巣復帰を歓迎しています。
金銭面より優先したものとは
今回の契約で最も印象的なのは、ナンス・ジュニアが大幅な減額を受け入れてまでキャバリアーズを選んだことです。昨シーズンの1120万ドルから最低年俸への大幅カットは、単純に金銭面だけでは説明できない決断です。
その背景には、地元オハイオ州出身としての愛着、キャバリアーズというチームへの愛情、そして深いプレーオフ進出への願望があると考えられます。キャバリアーズは現在優勝を狙える位置にあり、ナンス・ジュニアにとってはキャリア晩年にチャンピオンシップを目指せる絶好の機会となります。
また、32歳という年齢を考えると、彼にとってはキャリアの締めくくりに向けた重要な選択だったのかもしれません。故郷のチームで、慣れ親しんだ組織で、明確な役割を持ってプレーできる環境は、他では得難いものでしょう。この心温まる古巣復帰が、キャバリアーズとナンス・ジュニア双方にとって素晴らしい結果をもたらすことを期待したいと思います。
引用:HOOPSRUMORS

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