フィラデルフィア・セブンティシクサーズを去り、ニューヨーク・ニックスと2年1200万ドルで契約したゲルション・ヤブセレが、古巣のオファーについて衝撃の発言をしました。フランス代表の彼は「正直に言って、本当に本当に安かった」と率直にコメントし、シクサーズの姿勢に疑問を呈しています。
シクサーズへの複雑な思いと残留の可能性
ヨーロッパバスケットボールに特化したストリーミングプラットフォーム「SKWEEK TV」のインタビューで、ヤブセレは移籍に関する心境を赤裸々に語りました。
「フィラデルフィアを離れることは重要な鍵ではありませんでした。『ああ、戻れるかもしれない』と考えていました」とヤブセレは続けます。「そこで何か問題があって離れたいと思っていたわけではありません。もし彼らが私と再契約したいと思い、良い条件を提示してくれるなら、確実に戻るつもりでした。そして、もし彼らが私に去ってほしいと思うなら、私は去るでしょう」
この発言からは、ヤブセレがシクサーズに対して特別な不満を持っていたわけではなく、むしろ残留の意思があったことが窺えます。フランス人フォワードは、チームとの関係性に問題を感じておらず、契約次第では喜んで残留する準備ができていたのです。
「本当に本当に安い」オファーの実態
しかし、実際のオファーについてヤブセレは容赦ない評価を下しました。
「恨みや辛い思いはありませんでした。しかし、彼らは本当にオファーをしなかったに等しかった。したことはしましたが、正直に言って本当に本当に安かったのです。だから『ああ、あなたたちは私に留まってほしくないようだ』と感じました。そんな状況でした」
この証言は、シクサーズの姿勢がいかに消極的だったかを物語っています。ヤブセレは昨シーズン、シクサーズで良いパフォーマンスを見せており、チームにとって価値のある選手でした。それにもかかわらず、フロントオフィスが提示した条件は、選手に「歓迎されていない」と感じさせるほど低いものだったのです。
ニックスが勝ち取った掘り出し物
一方、ニックスはヤブセレとジョーダン・クラークソンを合わせてわずか930万ドルで獲得しました。これは他チームの単独契約と比較しても破格の安さです。キャブスがサム・メリルに4年3800万ドル(年平均950万ドル)、キングスがデニス・シュローダーに3年4500万ドル(年平均1500万ドル)を支払っていることを考えると、ニックスの獲得は非常に効率的でした。
最終的に、ヤブセレの争奪戦はニックスとデンバー・ナゲッツの一騎討ちとなり、ニックスが勝利を収めました。ニックスはミッドレベル例外条項を使用してこの契約を実現させましたが、これによりセカンドエプロンが発動されることになります。
シクサーズは最近、ヤブセレの代替としてトレンドン・ワトフォードと2年契約で合意しましたが、彼らが見逃した機会の大きさは計り知れません。ヤブセレの率直な発言は、チームの評価やオファー戦略が選手の去就にいかに大きな影響を与えるかを示す好例となりました。
引用:HOOPSHYPE

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