WNBAが2025年オールスターゲームのリザーブメンバー12人を発表しました。エンジェル・リース、アリッサ・トーマス、スカイラー・ディギンスがヘッドラインを飾る一方で、ワシントン・ミスティックスからは2人のルーキーが選出されるという驚きの結果となりました。7月19日のインディアナポリス開催に向けて、今年のオールスターは例年以上にフレッシュな顔ぶれとなっています。
ルーキー3人選出は2011年以来の快挙
今回最も注目すべきは、ルーキー3人の選出です。既にスターターに選ばれているダラス・ウィングスのペイジ・ビューカーズに加え、ワシントン・ミスティックスからキキ・イリアフェン(4位指名)とソニア・シトロン(3位指名)の2人がリザーブに選出されました。
シトロンは新人の中で得点2位(平均14.6点)、リバウンド3位(4.9本)、アシスト5位(2.0本)と万能な活躍を見せています。一方のイリアフェンは、リーグ全体でリバウンド4位(平均8.3本)という驚異的な数字を残しており、リーグでも最も効果的なリバウンダーの一人となっています。
ルーキー3人のオールスター選出は2011年以来で、新世代の才能がWNBAに与えている影響の大きさを物語っています。
チーム別では4チームが複数選手を送り込む
インディアナ・フィーバー(3人) 地元開催ということもあり、ケイトリン・クラーク、アリヤ・ボストン(スターター)に加え、ケルシー・ミッチェルが3年連続でリザーブ選出を果たしました。フィーバーの快進撃を支える中核メンバーが揃って選ばれた形です。
シアトル・ストーム(3人) ネカ・オグウミケ(スターター)、スカイラー・ディギンス、ギャビー・ウィリアムスの3人が選出されました。特にウィリアムスは初選出で、キャリアハイの平均13.3得点、4.7アシストを記録し、「彼女がコートにいる時とそうでない時で、チームは100ポゼッション当たり25点も違う」という驚異的な影響力を発揮しています。
ワシントン・ミスティックス(2人) 前述のルーキー2人が選出されました。4月のドラフトで上位5位以内に2人の指名権を持っていたミスティックスにとって、数ヶ月後に両方がオールスターになるという理想的な結果となりました。
アトランタ・ドリーム(2人) アリーシャ・グレイ(スターター)とライン・ハワードが選出されましたが、センターのブリオナ・ジョーンズが落選したのは大きな驚きでした。
最大のサプライズ落選:ブリオナ・ジョーンズ
今回最大の驚きは、アトランタ・ドリームのブリオナ・ジョーンズの落選でした。身長6フィート3インチのセンターは今シーズン、最初の18試合で8回のダブルダブルを記録しています。これは、アトランタ移籍前の8シーズンでわずか12回しかダブルダブルを記録していなかった彼女にとって驚異的な成長です。
ジョーンズはリーグでオフェンシブリバウンド2位、セカンドチャンス得点でもトップ5入りしており、今シーズン一桁得点はわずか3試合という効率性を誇ります。
ドリームのダン・パドーバーGMは「グレイとハワードが選ばれたのは嬉しいが、ジョーンズがオールスターに選ばれないのは、ここ最近で最もばかげたことの一つだ」と憤りを隠しませんでした。
もう一つの意外な落選:ブリトニー・サイクス
ワシントンから2人のルーキーが選出された一方で、ベテランガードのブリトニー・サイクスの落選も大きな驚きでした。サイクスはキャリアハイの平均17.9得点、4.6アシストを記録し、リーグ最高レベルのディフェンダーでもあります。
ワシントンの攻撃の多くがサイクスのドリブルでの崩しを中心に回っており、シドニー・ジョンソン新ヘッドコーチのシステムで見事に開花していただけに、落選は予想外でした。
キャプテンによるチーム選択が注目
ファン投票、メディア投票、選手投票の結果、ケイトリン・クラーク(フィーバー)とナフィーサ・コリアー(ミネソタ・リンクス)がキャプテンに選出されました。2人は先にスターターを、その後リザーブを選んでチームを編成します。
チーム・クラークのヘッドコーチはミネソタのシェリル・リーブ、チーム・コリアーのヘッドコーチはニューヨーク・リバティのサンディ・ブロンデロが務めます。
2025年WNBAオールスターメンバー


7月19日のインディアナポリス開催に向けて、新旧の才能が結集する2025年オールスターゲームは、WNBAの現在と未来を象徴する大会となりそうです。
引用:YAHOO!SPORTS

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