火曜日夜にESPNで放送されたラスベガス・エース対ニューヨーク・リバティ戦が、WNBAの歴史に新たな1ページを刻みました。なんと平均視聴者数70万1000人、ピーク時には81万3000人を記録し、これはインディアナ・フィーバーが関わらない試合としては1999年以来26年ぶりとなるESPNでの最高視聴者数となったのです。
ニューヨーク・ポストのマデリン・ケニー記者がX(旧Twitter)で発表したこの数字は、WNBAの成長と人気の高まりを如実に示す証拠となりました。
ケイトリン・クラーク不在でも証明された「真の実力対決」の魅力
この記録が特に意味深いのは、現在WNBAで最大の集客力を誇るケイトリン・クラークとインディアナ・フィーバーが関わっていない試合での達成だったことです。
クラーク効果の凄まじさは数字が物語っています:
- フィーバーのプレシーズンゲームでさえ130万人を記録(5月、ESPN)
- クラークが怪我で欠場したダラス・ウィングス戦でも100万人超(Ion放送)
しかし今回のエース対リバ
ティ戦は、純粋にチームの実力と魅力だけで70万人以上のファンを画面に釘付けにしたのです。
過去3年で優勝3回!王者同士の頂上決戦が生んだ記録
この歴史的な視聴者数の背景には、両チームの圧倒的な実績があります:
ラスベガス・エース
- 2022年、2023年のWNBAチャンピオン(2連覇)
- 今季リーグ3位の成績
ニューヨーク・リバティ
- 2024年のWNBAチャンピオン(現王者)
- 今季リーグ1位の成績
つまり、過去3年間のチャンピオンチームが激突する、まさに「王者対決」だったのです。
1999年以来の快挙が示すWNBAの新時代
26年前の1999年といえば、WNBAがまだ創設から3年目という黎明期でした。その頃と比較して、今回の記録が達成されたことは、リーグの成長を象徴する出来事といえるでしょう。
特筆すべきは、この数字がレギュラーシーズンの一戦で記録されたこと。プレーオフではなく、通常のシーズン中の試合でこれだけの視聴者を集めたことは、WNBAの日常的な人気が着実に高まっている証拠です。
クラーク人気だけじゃない!WNBAの真の実力を証明
確かにケイトリン・クラークの存在は、WNBAの視聴者数を爆発的に押し上げています。しかし、今回のエース対リバティ戦の成功は、リーグ全体のレベルアップと複数のスター選手・強豪チームの存在を証明しました。
クラークという超新星の登場により注目を集めたWNBAですが、その土台には:
- 実力派チームの激しい競争
- 歴代王者同士の威信をかけた戦い
- 高いレベルのプレーの質
これらが確実に存在し、ファンを魅了し続けていることが明らかになりました。
WNBAにとって、この記録は単なる数字以上の意味を持ちます。それは、リーグが特定の選手に依存しない持続可能な成長を遂げていることの証明であり、女子プロバスケットボールの明るい未来を示す希望の光なのです。

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