鼠径部の負傷から復帰したインディアナ・フィーバーのケイトリン・クラークが、期待に反して苦しいパフォーマンスを見せました。チームは2連敗を喫し、イースタン・カンファレンスでニューヨーク・リバティに4ゲーム差をつけられる結果に。クラーク自身も「なぜ勢いが失われたのか分からない」と困惑を隠せませんでした。
「最初の5分だけだった」クラークが語る崩壊の瞬間
『インディアナポリス・スター』紙によると、クラークは試合後、チームのプレーについて率直な評価を下しました。
「最初の5分間はエネルギーを持ってプレーしていたと思います。でも、相手が最初のランを仕掛けてきた時、私たちは少し気持ちが萎えてしまった。なぜそうなったのか、正直分かりません」
さらに問題の核心について語りました。
「攻撃は守備から始まると思います。でも私たちはスカウティングレポートの面で苦戦し、人員配置でも苦戦しました。コーチが求めたことを実行できなかったのです」
ステファニー・ホワイト監督「ガッカリした」と厳しい批判
クラークが「実行力不足」と「人員配置を中心としたスカウティングの失敗」を指摘したことについて、ステファニー・ホワイト監督も同様の不満を表明しました。
「約5分間の良い時間帯が2回あったことを除けば、私たちの細部への注意力は貧弱でした」
さらに衝撃的な発言が続きます。
「もしゲームプランを知らないということなら、それは全く別の問題になります。ゲームプランを知らないというよりは、実行できていないということだと思いますが。細部への注意力、規律のなさ―私たちのエネルギーと競争心の炎がそこになかったと感じました。それはガッカリです」
復帰戦の出だしから暗雲「最初のポゼッションでターンオーバー」
6月24日以来初めてスターティングラインナップに名を連ねたクラークでしたが、出だしから不調が明らかでした:
- フィーバーの最初のポゼッションでターンオーバー
- 最初のフィールドゴールをプルアップで失敗
- その後、第1クォーターで2本連続成功
試合前、クラークは復帰への期待を語っていました。
「チームメイトと一緒に戻って、プレーの流れに入れることが嬉しい。どれくらいの出場時間になるか分かりませんが、コートにいる間は競争心を持って、ハードにプレーします」
クラーク不在の影響は?チーム成績が物語る現実
今季のフィーバーの成績を見ると、クラークの重要性が浮き彫りになります:
- クラークが欠場した10試合:5勝5敗
- 今季全体:9勝10敗
つまり、クラークがいてもいなくても勝率はほぼ変わらないという厳しい現実が突きつけられています。
「動き続けるチーム」への対応に苦戦
クラークは試合前、相手チームについて「常に動き続けるチーム」と分析し、「認識力を持ってアクティブでいること」の重要性を強調していました。しかし、実際の試合では、その対応がうまくいかなかったことが敗因の一つとなりました。
数週間の離脱を経て復帰したクラークと、その間に独自のリズムを作っていたチーム。両者の歯車が噛み合うまでには、まだ時間が必要なのかもしれません。しかし、プレーオフ争いが激化する中、フィーバーに残された時間は決して多くありません。
引用:CBSSPORTS

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