2025年WNBAシーズンは中盤戦に入り、今季デビューしたルーキーたちがいよいよ真価を問われる時期となりました。昨年のケイトリン・クラーク旋風に続き、今年も新人たちがリーグ全体を盛り上げる原動力となっています。中でも圧倒的な活躍で注目されている選手たちを、現時点でのスタッツや現地の評判を交えてランキング形式でまとめます。
1位:ペイジ・ベッカーズ(ダラス・ウィングス)
ペイジ・ベッカーズは開幕から期待通りの結果を残しています。怪我による欠場もありましたが、出場したゲームでは常に攻撃の中心。平均18点を超える得点力、5アシスト以上のプレーメイクでルーキーのみならずチーム全体のけん引役となっています。特に二桁得点を外していない安定感や、6月には自己最多の35得点で注目を集めました。得点とアシスト両部門でルーキー最多となっており、過去のケイトリン・クラーク級のインパクトを与えています。さらに、リーグ戦全体でも十二分に目立つ存在で、チームのプレーオフ進出へも大きく貢献しています。
2位:キキ・イリアフェン(ワシントン・ミスティクス)
ワシントン・ミスティクスのキキ・イリアフェンは、インサイドでの支配力が際立ちます。平均13点超と得点も安定しながら、ルーキーどころかリーグ全体で見てもトップクラスのリバウンドを記録しています。ダブルダブルも量産し、守備でも攻撃でも要となる存在。シーズン序盤からコンスタントに出番を得ており、5月にはルーキー・オブ・ザ・マンスにも輝きました。リバウンダー、フィニッシャーとしての役割だけでなく、ここぞの場面でも頼られる存在です。
3位:ソニア・シトロン(ワシントン・ミスティクス)
同じくワシントン、ソニア・シトロンも高効率で着実に得点を重ね、チームの躍進に大きく貢献しています。平均得点は14点台、FG%・3P%・FT%がいずれも高水準。特に重要試合での勝負強さが際立ち、接戦をものにする決定力はルーキー離れしています。イリアフェンとともにワシントンの新たな顔として認知されつつあり、攻守にわたり高いバランスで存在感を発揮しています。
4位:アニーサ・モロー(コネチカット・サン)
アニーサ・モローは既にローテーションの一角を担っており、ルーキーながらハードワークなリバウンドと堅実なフィニッシュで評価が高まっています。得点面でも着実に数字を残し、主力の一角として重要な役割を担っています。昨年リースが担った“サンの新エンジン”ポジションをしっかりと引き継いでいる印象です。
5位:ドミニク・マロンガ(シアトル・ストーム)
フランス出身、まだ19歳のマロンガは成績自体は突出していませんが、将来性では全ルーキー中トップとの呼び声も高い逸材です。既にスターター経験もあり、持ち前のサイズと技術で守備やリバウンドの面で貢献しています。専門家の間では、「ジョンケル・ジョーンズやケビン・デュラントの系譜」と比較されるほど、高い期待を集めています。
そのほかにも、ダラスのアジーハ・ジェームス、JJ・クイナリーやコネチカットのサニヤ・リバースといったルーキーたちも成長を続けていますが、現時点での新人王争いはベッカーズ、イリアフェン、シトロンの三強がリードしています。このトリオは各チームの主軸としても機能しており、今季のWNBAがいかに新人の活躍によって盛り上がっているかを象徴しています。シーズン後半の直接対決やプレーオフ争いのなかで、このパワーランキングもさらに変動が予想されます。
【主なルーキーのスタッツ(7月12日時点】
選手名 | チーム | 試合数 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG% | 3P% | FT% |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ペイジ・ベッカーズ | ダラス | 16 | 18.1 | 4.1 | 5.4 | 44.7 | 32.7 | 87.5 |
キキ・イリアフェン | ワシントン | 19 | 13.2 | 8.4 | 1.4 | 44.8 | ー | 77.9 |
ソニア・シトロン | ワシントン | 19 | 14.5 | 5.1 | 2.1 | 46.8 | 38.6 | 87.5 |
アニーサ・モロー | コネチカット | 16 | 7.2 | 4.4 | 0.6 | 39.4 | 28.6 | 75.6 |
ドミニク・マロンガ | シアトル | 20 | 4.6 | 2.6 | 0.7 | 51.3 | ー | 69.2 |
参照:Basketball-Reference.com/WNBA公式/ESPN/USA TODAY/Pro Football Networkなど

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