アトランタ・ホークスのスター、トレイ・ヤングの将来が大きな岐路に立っています。ESPNのマーク・J・スピアーズ記者が爆弾情報を投下しました。なんと、ヤングとホークスの間で、延長契約に関する「実質的な話し合いが行われていない」というのです。
4年総額2億2900万ドル(約343億円)という超大型契約を結ぶ資格があるヤングですが、この夏の交渉は予想外の展開を見せています。
「トレイはジョーダンブランドのギリシャでのイベントを断ってまで、ラスベガスでチームと一緒にいることでアトランタへのコミットメントを示しています。しかし現時点では、延長契約に関する実質的な話し合いは行われていません」とスピアーズ記者は報じました。
サマーリーグでチームに同行!それでも進まない契約交渉の謎
7月13日、ラスベガスで行われているNBAサマーリーグ。ヤングはそこで興味深い行動を見せました。第1クォーターと第2クォーターの間に、ホークスのチーム関係者のもとへ歩み寄り、握手を交わしたのです。チームメイトのジェイレン・ジョンソンも合流し、和やかな雰囲気を演出しました。
しかし、この友好的なジェスチャーとは裏腹に、契約交渉は停滞しているというのが現実です。
ヤングの2024-25シーズン成績:
- 平均24.2得点、3.1リバウンド、11.6アシスト
- アシスト数でリーグトップ
- フィールドゴール成功率41.1%、3ポイント34.0%
- 4度目のオールスター選出
数字だけ見れば、マックス契約に値する活躍です。しかし、ホークスは慎重な姿勢を崩していません。
「勝ちたい」ヤングの本音と、ホークス新体制の思惑
今年3月、ヤングは契約延長について聞かれた際、「今はこのチームに集中している」と答え、シーズン後に話し合うと明言していました。そして、プレーオフ進出を逃した後の退団インタビューでは、心情を吐露しています。
「もちろん、私はアトランタで勝ちたい。チャンピオンシップは獲得していないけど、ここで多くのことを成し遂げてきた。何が必要かは分かっている。間違いなくここで勝てると感じている」
しかし、ホークスは2021年のカンファレンスファイナル進出以来、プレーオフから2年連続で遠ざかっています。デジョンテ・マレーの獲得も失敗に終わり、チームは再建期に突入しました。
新GMのオンシ・サレー、そして新たに加わったブライソン・グラハム(バスケットボール運営部門上級副社長)とピーター・ディンウィディ(戦略分析部門上級副社長)は、ヤングの将来について重大な決断を迫られています。
3つのシナリオ:延長か、トレードか、それとも…
ESPN のボビー・マークスは、現実的な選択肢として「3年1億2000万ドル」という、マックス契約より大幅に少ない金額を提示しました。これは年平均4000万ドルで、最大契約より年間1700万ドル少ない計算になります。
ホークスが直面する3つのシナリオ:
- マックス契約での延長
- 4年2億2900万ドル
- サラリーキャップを圧迫し、チーム編成が困難に
- オーナーシップがぜいたく税支払いに消極的
- チームフレンドリーな契約での延長
- 3年1億2000万ドル程度
- 29歳で再びFA市場に出られる
- トレードしやすい契約に
- 決断の先送り
- 2025-26シーズンの成績を見て判断
- リスク:ヤングが2026-27の選手オプションを破棄する可能性
ザック・ロウは自身のポッドキャストで「彼のマーケットはそれほど大きくない。フランチャイズを完全に再編成するようなトレードは存在しないと思う」と分析しています。
実際、サクラメント・キングスはヤングのプレースタイル(オフェンス重視)と高額な契約を理由に獲得を見送ったと報じられています。
ジェイレン・ジョンソンの台頭が生む新たな可能性
興味深いことに、ホークスには明るい材料もあります。ジェイレン・ジョンソンの成長、ダイソン・ダニエルズの守備力、新人ザカリー・リサシェの可能性、そしてオニエカ・オコングの安定感。若手選手たちが着実に成長を見せているのです。
特にジョンソンは「将来のオールスター候補」と評価されており、チームの躍進が期待されています。
引用:HOOPSHYPE

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