シカゴ・スカイの2年目フォワード、エンジェル・リースが、WNBAオールスターゲームで最も一緒にプレーしたい選手について意外な名前を挙げました。それは、フェニックス・マーキュリーのベテランフォワード、アリッサ・トーマスでした。
ESPNのインタビューで、チーム・コリアーのチームメイトの中で誰と最もプレーしたいかと聞かれたリースは、迷わず「AT(トーマスの愛称)」と答えました。その理由が、現代バスケットボールの常識を覆すような興味深いものだったのです。
「ミドルも3ポイントも打たないのに超支配的」リースが魅了された異質な才能
「たぶんATですね」とリース。「彼女はポイントフォワードだからです。そして、私にとってとてもクレイジーなのは、彼女がミドルレンジショットも3ポイントも打たないのに、このリーグで成功し続けて超支配的であることです」
現代のバスケットボールでは、シューティングレンジの広さが重要視される中、トーマスのプレースタイルは異質です。しかし、その独特なスタイルで11年間もトップレベルを維持していることに、リースは強い興味を持ちました。
「どうやってそれをやっているのか、彼女の頭の中を覗いてみました」とリースは続けます。「だからATとプレーするのが楽しみなんです」
この発言は、リース自身のプレースタイルへの探求心を示しています。リーグ最多の平均12.6リバウンドを記録しているリースですが、常に新しい要素を学ぼうとする姿勢が見て取れます。
11年のベテランが示す「別の道」トーマスの驚異的なキャリア
アリッサ・トーマスは、過去10年間コネチカット・サンでプレーし、今オフシーズンにマーキュリーへトレードされたベテラン選手です。2025年シーズンの現在、平均15.2得点、9.5アシスト、7.3リバウンドという素晴らしい成績を残しています。
トーマスの輝かしい実績
- 6度のオールスター選出
- 6度のオールディフェンシブチーム選出
- 3度のオールWNBA選出
シュート力に頼らない彼女のプレースタイルは、以下の要素で構成されています:
- 卓越したパスビジョン
- 強靭なフィジカルでのドライブ
- リバウンドからの速攻開始
- ディフェンスでの圧倒的な存在感
スカイの苦戦とリースの成長!7勝15敗でも輝く個人成績
一方、リースのシカゴ・スカイは、タイラー・マーシュ新HCの下で7勝15敗と苦戦しています。現在リーグ11位で、プレーオフ圏内まで4ゲーム差という厳しい状況です。
しかし、リース個人は素晴らしいシーズンを送っています:
- 平均12.6リバウンド(リーグトップ)
- 平均14.0得点(キャリアハイ)
- 平均3.8アシスト(キャリアハイ)
- 2年連続のオールスター選出
オールスター休暇直前のアトランタ・ドリーム戦は脚の怪我で欠場しましたが、土曜日のオールスターゲームにはフル出場が期待されています。
チーム・コリアーには、ナフィーサ・コリアー、ペイジ・ビューカース、ブリアナ・スチュワート、スカイラー・ディギンズといったスター選手が名を連ねます。その中でリースがトーマスを選んだことは、彼女の basketball IQ の高さを示しています。
土曜日午後8時30分(東部時間)にインディアナポリスのゲインブリッジ・フィールドハウスで開催されるオールスターゲームで、リースとトーマスは共にベンチからの出場となります。
「3ポイントもミドルも打たない」選手に魅了されたリース。この2人のコンビネーションが、どのようなプレーを生み出すのか。現代バスケットボールの常識を覆す、新たな可能性を見せてくれるかもしれません。
リースの学習意欲と、トーマスの独特なスタイル。この異色の組み合わせが、オールスターゲームの隠れた見どころとなりそうです。
引用:YARDBARKER

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