2025年WNBAオールスターゲームは、ケイトリン・クラークがコート外にいる中で行われ、記録ずくめの一夜となりました。ナフィーサ・コリアー率いるチーム・コリアーが151-131でチーム・クラークを圧倒。コリアーは16投13中で36得点という驚異的なパフォーマンスを見せ、オールスターゲーム史上最多得点記録を更新しました。
インディアナポリスのゲインブリッジ・フィールドハウスで土曜日に開催されたこの試合は、第1クォーターから二桁リードを奪ったチーム・コリアーの独壇場。現在のMVP最有力候補であるコリアーは、9リバウンドも記録し、オールスターMVPに輝きました。賞金は5150ドルです。
スカイラー・ディギンズが史上初のトリプルダブル!アシスト記録も更新
記録を塗り替えたのはコリアーだけではありませんでした。シアトル・ストームのスカイラー・ディギンズが、WNBAオールスター史上初となるトリプルダブルを達成。14アシスト、11得点、11リバウンドという完璧な数字を残しました。
特筆すべきは、コリアーとディギンズが同じプレーで同時に記録を更新したこと。ディギンズからのパスを受けたコリアーが3ポイントを決め、コリアーは36得点に到達、ディギンズは12アシスト目を記録しました(最終的に14アシストまで伸ばす)。
チーム・コリアーの151得点もオールスター記録。7人の選手が二桁得点を記録するという、まさに全員バスケットボールを体現しました。
一方のチーム・クラークは、クラークの同僚であるインディアナ・フィーバーのケルシー・ミッチェルが13投8中で20得点とチーム最多。しかし、今週悪化した鼠径部の怪我でクラーク本人が欠場したことは、明らかにチームにとって大きな痛手となりました。
「4ポイントショット」が大流行!36本の超ロングレンジ
今年のオールスターゲームは4つの特別ルールが導入されました:
- 4ポイントショット(リムから28フィート=約8.5メートルの位置に設置)
- ライブ交代(1ポゼッションにつき1人の交代が可能)
- 20秒ショットクロック
- 第4クォーター残り2分までフリースロー廃止
特に注目を集めたのが4ポイントショット。前半だけで両チーム合わせて36本もの4ポイントショットが放たれました。ペイジ・ブッカーズが最初の4ポイントを決めると、選手たちは競うようにロングレンジから狙い続けました。
コリアーも2本の4ポイントショットを成功させ、第2クォーターだけで12得点を記録。最終的に16投13中という驚異的な成功率で、アリケ・オグンボワレが持っていた34得点の記録を更新しました。
「私たちに正当な報酬を」選手たちの無言の抗議
華やかなゲームの裏で、選手たちは重要なメッセージを発信していました。ウォームアップ時に着用したTシャツには「Pay Us What You Owe Us(私たちに正当な報酬を支払え)」の文字。現在進行中のCBA(労使協定)交渉への無言の抗議です。
キャシー・エンゲルバートコミッショナーがMVPを発表する際には、観客から「Pay them(彼女たちに支払え)」のチャントが起こるという一幕も。選手たちの団結と、ファンの支持が明確に示された瞬間でした。
その他の注目ポイント
- インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが観戦(チーム・クラーク応援も実らず)
- フィーバーのレジェンド、タミカ・キャッチングスに大歓声
- コモンとジェニファー・ハドソンがセレブリティゲストとして登場
試合後、ブッカーズは「両チームにとって、バスケットボールの disturbing な実演だった」と防御のないゲームを皮肉交じりに評価。アライア・ボストンは「みんな楽しんでるから、いいじゃない?」と笑いながら応じました。
2025年のWNBAオールスターゲームは、リーグの現状を象徴する一夜となりました。スター選手たちの圧倒的なパフォーマンス、CBA交渉を巡る緊張感、そしてクラークがプレーしていなくても彼女の存在感が会場を包む。記録と記憶に残る、特別な夜となりました。
引用:YAHOO!SPORTS

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