ミルウォーキー・バックスの匿名幹部が、デイミアン・リラードをウェイブし、残り契約1億300万ドル(約155億円)を5年間に分割する「ストレッチ条項」を適用した決断について、衝撃的な本音を明かしました。この決断により、バックスは2030年まで毎年約2250万ドル(約34億円)のデッドマネーを抱えることになります。
目次
「本当に、本当に辛かった」幹部の苦渋の告白
Spotracのキース・スミス記者に対し、バックスの匿名幹部は次のように語りました。
「それは本当に、本当に辛い決断でした。デイムは素晴らしい選手で、彼が故郷のポートランドに戻れたことを私たち全員が喜んでいます。しかし、長期間にわたって動かせない給料としてこれだけのキャップヒットを受けることも辛い。でも、ヤニス(アデトクンボ)がいる時は、勝つために必要なことをする覚悟が必要なんです」
アキレス腱断裂直後の解雇という「最悪の印象」
リラードはアキレス腱断裂という重傷を負った直後にウェイブされました。この対応は見た目が最悪で、NBA選手たちの間でミルウォーキーの評判は確実に悪化したでしょう。
怪我をした選手を即座に切り捨てるという行為は、他の選手たちに「バックスは選手を大切にしない」というメッセージを送ることになります。
2030年まで続く「2250万ドルの呪縛」
ストレッチ条項の適用により、バックスの財政状況は以下のようになります:
年間デッドマネー:約2250万ドル(約34億円) 期間:2025年から2030年まで(5年間) 総額:1億300万ドル(約155億円)
このデッドマネーは、今後5年間バックスの補強を大きく制限します。新たなスター選手の獲得や、ロールプレーヤーの補強など、あらゆる面で足かせとなるでしょう。
期待外れに終わった「恐怖のデュオ」
リラードは、ヤニス・アデトクンボに必要なスター級の相棒となるはずでした。2人で東カンファレンス最強のデュオになるという期待がありました。
しかし、リラードの2シーズンの在籍期間中、バックスは成功の匂いすら嗅ぐことができませんでした。これが、フロントオフィスが9度のオールスター選手を手放すことに抵抗を感じなかった理由の一つかもしれません。
マイルズ・ターナー獲得は「最後のサイコロ」
バックスは7月7日にリラードをウェイブし、代わりにマイルズ・ターナーの獲得に動きました。しかし、これはまさに「ヤニス時代最後のサイコロ」と言えるでしょう。
もしターナーとの計画がうまくいかなければ、ミルウォーキーは完全に行き詰まります。1億ドル以上のデッドマネーを抱えながらリラードと決別することは、本当に最後の賭けなのです。
ヤニスの移籍も現実味?「もはや再建は不可能」
今後1〜2シーズンで事態が好転しなければ、ヤニスはNBAの他の場所を探さざるを得なくなるかもしれません。
ミルウォーキーはすでにヤニスの周りのローテーションを再構築するのに苦労していました。今や、別の方向転換は「ほぼ不可能」となっています。
まとめ:計算されたリスクか、それとも自滅への道か
バックス幹部は最後にこう締めくくりました。 「打たないシュートは100%外れる。ミルウォーキーにとって、これは取る価値のある計算されたリスクだった」
しかし、2030年まで続く年間2250万ドルのデッドマネーは、あまりにも重い代償です。アキレス腱断裂直後の選手を切り捨てたことで失った信頼も、簡単には取り戻せません。
果たしてこの決断は、ヤニス時代を延命させる「計算されたリスク」なのか、それとも王朝崩壊への「自滅の道」なのか。答えは、これからの1〜2シーズンで明らかになるでしょう。
引用:YARDBARKER

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