2025年WNBAトレードデッドラインが刻一刻と迫る中、ラスベガス・エイシズに衝撃的な動きが起こりそうです。昨年10月にゼネラルマネージャーを電撃解任し、ベッキー・ハモン監督が人事権を掌握してから初めての大勝負に出る可能性が浮上しました。
エイシズの誤算とミスティクスの躍進が生み出す運命的な取引
シーズン前半を終えて、エイシズはファンの期待を完全に裏切る低迷ぶりを見せています。チームの大黒柱であるエイジャ・ウィルソン、チェルシー・グレイ、ジャッキー・ヤングのトリオは健在ですが、実際のところ現役MVPのウィルソンがほぼ一人でチームを背負っているのが現状です。
「ウィルソンの負担があまりにも大きすぎる」という声がファンの間でも高まっており、チームは早急な補強を迫られています。しかし、エイシズには大きな制約があります。次の1巡目指名権は2028年まで保有しておらず、サラリーキャップも厳しい状況なのです。
一方、ワシントン・ミスティクスは予想外の快進撃を見せています。特にルーキーデュオのソニア・シトロンとキキ・イリアフェンの活躍は目覚ましく、フランチャイズ史に残る記録を打ち立てるほどです。しかし、2025年ドラフト3位指名のジョージア・アムーアがシーズンエンディングの負傷で離脱しており、チーム構成の見直しを検討する時期に来ています。
オールスター選手ブリトニー・サイクスとステファニー・ドルソンが救世主に
The Ringerの分析によれば、エイシズが喉から手が出るほど欲しがっているのは、アスレチシズム、リムでの存在感、そして守備での多様性です。そこで白羽の矢が立ったのが、ミスティクスのブリトニー・サイクスとステファニー・ドルソンの2人です。
サイクスは今シーズン初めてオールスターに選出された実力者で、その運動能力と得点力はエイシズが求めているものそのものです。一方のドルソンも、インサイドでの存在感とベテランらしい安定感で、ウィルソンの負担を大幅に軽減できる選手です。
エイシズは複数の2巡目指名権を保有しており、これらをパッケージにしてミスティクスと交渉する余地があります。ミスティクスにとっても、若手中心のチーム作りを加速させるために、将来のドラフト指名権を増やすメリットは大きいでしょう。
ウィルソンの全盛期を無駄にしない最後のチャンス
エイシズは今、重大な岐路に立っています。「今すぐ勝つ」という哲学を貫き、ウィルソンの全盛期を最大限に活かすのか、それとも長期的な再建に舵を切るのか。しかし、答えは明白です。リーグ最高の選手の一人であるウィルソンの能力を無駄にすることは、フランチャイズにとって最大の罪となるでしょう。
このトレードが実現すれば、エイシズは再び優勝争いに加わることができるかもしれません。一方で実現しなければ、ウィルソンの孤軍奮闘は続き、ファンの失望は深まるばかりです。
ハモン監督とフロントオフィスの決断が、エイシズの運命を大きく左右することになります。果たして彼らは、ウィルソンを救うために大胆な一手を打つことができるのでしょうか。
引用: sports.yahoo

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