シアトル・ストームが大型トレードを成立させました。ワシントン・ミスティクスから2025年オールスター選手のブリトニー・サイクスを獲得し、見返りとして3度のWNBAチャンピオンのアリーシャ・クラーク、ガードのジア・クック、そして2026年の1巡目ドラフト指名権を放出しました。
サイクスの輝かしい実績と今季の活躍
サイクスは今季平均15.4得点、4.3アシスト、1.2スティールを記録し、3ポイントシュート成功率は31.8%を誇っています。今シーズン初めてオールスターに選出され、キャリアは飛躍的な成長を遂げています。
守備面での評価は特に高く、これまでに4度のWNBAオールディフェンシブチーム選出を誇ります。2021年と2023年にはファーストチーム、2020年と2022年にはセカンドチームに選ばれており、リーグ屈指のディフェンダーとしての地位を確立しています。
2021年と2022年にはWNBAのスティールリーダーに輝き、チームの守備の要として活躍しました。また、2017年にはルーキーイヤーに平均13.9得点、フィールドゴール成功率40.8%という素晴らしい成績を残し、WNBAオールルーキーチームに選出されています。
ストームが失った大きな存在
一方、ストームはフランチャイズの歴史に大きな足跡を残した選手を手放すことになりました。アリーシャ・クラークは2度にわたるシアトルでの在籍期間(2012-2020年、2025年)で通算300試合に出場し、これはフランチャイズ史上5位の記録です。
クラークは2018年と2020年の2度のWNBAチャンピオンシップ獲得に重要な役割を果たしました。今季は平均3.5得点、2.4リバウンド、0.7スティールという成績を残していました。コート上での活躍に加え、コミュニティでの貢献も大きく、シアトル・チルドレンズ病院のための年次トイ・ドライブの立ち上げに尽力しました。
ジア・クックは2025年シーズンで平均10分強の出場時間ながら、キャリアハイとなる3ポイントシュート成功率38.2%を記録していました。2023年ドラフト全体10位でロサンゼルス・スパークスに指名された彼女は、2シーズンで計68試合に出場し、平均11.9分間の出場で4.3得点を記録していました。サウスカロライナ大学時代には2022年に全米チャンピオンに輝き、2023年にはサードチーム・オールアメリカンに選出されています。
トレードの意味と今後の展望
このトレードは、ストームがプレーオフに向けて守備力を大幅に強化したいという明確な意図を示しています。サイクスの加入により、ストームはリーグ屈指の守備的なバックコートを形成することになります。
一方で、長年チームに貢献してきたクラークを失うことは、チームケミストリーの面で大きな影響を与える可能性があります。しかし、サイクスの即戦力としての能力と、彼女がもたらす守備的なインパクトは、ストームが今季さらに上を目指すために必要な要素となるでしょう。
ミスティクスにとっては、経験豊富なベテランのクラークと将来性のあるクック、そして貴重なドラフト指名権を獲得したことで、チームの再建に向けた重要な資産を手に入れたことになります。
引用: wnba.com

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