試合展開
8月8日、ミネアポリスのターゲットセンターで行われたWNBA戦で、ミネソタ・リンクスがワシントン・ミスティックスを80-76で下し、ホームでの記録を16勝1敗に伸ばしました。MVP候補のナフィーサ・コリアーを欠いた中、アラナ・スミスが見事にエースの役割を果たした劇的な一戦となりました。
試合は序盤からミスティックスがペースを掴み、第1クォーター終了時点で11点のリードを奪いました。しかし、リンクスは第2クォーターで猛反撃を開始し、23-13のスコアでクォーターを制してハーフタイムを38-35のリードで折り返しました。特に後半7分間はリンクスが7-0のランで締めくくり、流れを完全に手繰り寄せました。
第4クォーターは両チームの意地がぶつかり合う展開となりました。スミスとミスティックスのルーキー、ソニア・シトロンがそれぞれ8連続得点を記録する激しい攻防が繰り広げられました。残り59秒でシトロンが3ポイントシュートを決めて76-76の同点に追いつくと、ウィリアムズがベースラインからのジャンパーで決勝点をマークしました。最後はマクブライドのフリースローで勝負を決めました。
注目選手・スタッツ
ミネソタ・リンクス
- アラナ・スミス:25得点、5リバウンド、4アシスト、6デフレクション(3ポイント4本成功)
- コートニー・ウィリアムズ:14得点、5アシスト
- ディジョナイ・カリントン:12得点(トレード後のホームデビュー戦)
- ケイラ・マクブライド:勝負を決めるフリースロー
ワシントン・ミスティックス
- ソニア・シトロン:26得点、4アシスト(3ポイント4本成功、9/12のフィールドゴール)
- キキ・イリアフェン:12得点、9リバウンド、4アシスト
- シャキーラ・オースティン:12得点
スミスは後半だけで18得点を記録し、特に第4クォーターの連続3ポイント成功が勝利の鍵となりました。一方のシトロンは9/12という驚異的なシュート成功率でチームを牽引し、ルーキーとは思えない堂々としたプレーを見せました。
試合後のコメント
シェリル・リーブヘッドコーチは試合後、「ランが素晴らしかった。我々には彼女が必要だった」とスミスの活躍を称賛しました。
ウィリアムズはスミスの連続3ポイントについて、「相手は彼女がシュートを打てないかのように開けていた。いつかは誰がホットハンドかを理解しなければならないが、彼らは最後まで気づかなかった。だから私は彼女にボールを渡し続け、彼女は相手を燃やし続けた」とコメントしました。
リンクスはコリアー不在の中でも4連勝を達成し、26勝5敗でリーグ最高記録を更新しました。特にホームでは圧倒的な強さを見せており、プレーオフ1位シード獲得に向けて着実に歩みを進めています。一方のミスティックスは13勝17敗となり、トレードデッドライン後の調整期間中ですが、シトロンの成長は今後の希望となっています。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!