ロサンゼルス・スパークスは8月10日、クリプトドットコム・アリーナで行われたシアトル・ストームとの一戦を94-91で制しました。ディアリカ・ハンビーが残り5.6秒でドライブから決めたレイアップとそれに続くフリースローが決勝点となり、スパークスに劇的な勝利をもたらしました。
試合展開
第1クォーター、ストームが26-14と大きくリードを奪いました。しかし、スパークスは第2クォーターで驚異的な反撃を見せ、32-14で圧倒。前半を46-40のリードで折り返しました。
後半は一進一退の攻防が続き、どちらのチームも8点差以上のリードを奪うことができませんでした。第4クォーター残り2分52秒、スカイラー・ディギンズのバスケットでストームが87-80とリードを広げ、勝負が決まったかに見えました。
しかし、スパークスはここから驚異的な粘りを見せます。残り1分25秒にハンビーがフリースロー2本を決めて87-87の同点に。残り56.5秒にはケルシー・プラムがフリースロー2本を沈めて89-87とリードを奪い返しました。
ストームのブリトニー・サイクスが残り12.7秒にレイアップを決めて91-91の同点に追いつきましたが、最後はハンビーの劇的なプレーでスパークスが勝利を収めました。
観客11,796人は試合終了後、「ハンビー!ハンビー!」のチャントでヒーローを称えました。
注目選手・スタッツ
ロサンゼルス・スパークス
- ケルシー・プラム:20得点、チームのオフェンスをコントロール
- ディアリカ・ハンビー:19得点、7リバウンド(最後の9得点中7得点を記録)
- アズラ・スティーブンス:15得点、8リバウンド
- キャメロン・ブリンク(ベンチから):14得点、5リバウンド、2スティール
シアトル・ストーム
- ブリトニー・サイクス:27得点(試合最多得点、トレード後初先発)、4スティール
- ドミニク・マロンガ(ベンチから):20得点、11リバウンド(キャリア3度目のダブルダブル)
- スカイラー・ディギンズ:17得点、6アシスト
- ネカ・オグウミケ:15得点
試合後のコメント
ケルシー・プラムは試合後、チームの粘り強さについて「本当にこのバウンスバックを誇りに思います。特に序盤は崩れることもできました。でも、このチームには何か特別なものがあります。私たちは若く、競争心があり、ハングリーです」と語りました。
ディアリカ・ハンビーの決勝点について、会場は興奮に包まれ、選手たちはお互いの腕に飛び込んで喜びを爆発させました。ファンは床の上で叫び声を上げ、「ハンビー」コールが祝福の中で響き渡りました。
一方、ストームのネカ・オグウミケは「みんながプレーオフの座を争っています。順位は試合ごとに変わります。改善は見られています。ただ、40分間それを続ける必要があります」と、5連敗となったチームの現状について語りました。
ブリトニー・サイクスは新しい役割について「ストームに対してやっていたことを、今度は彼らと一緒にやるだけです。ペイントに切り込んで、オープンなシュートを打てるようにして、同時にトランジションでボールをプッシュして、必要な場所にボールを届けます」と述べました。
この勝利でスパークスは15勝16敗となり、プレーオフ争いで重要な勝利を収めました。一方のストームは16勝16敗で5連敗となり、プレーオフ進出が危うい状況に陥っています。

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