試合展開
8月13日、モヒガン・サン・アリーナで行われたコネチカット・サン対シカゴ・スカイの一戦は、波乱に満ちた展開となりました。
第1クォーターは両チームが互角の戦いを見せ、一進一退の攻防が続きました。しかし、第2クォーターに入ると試合は思わぬ方向へと動きます。リバウンド争いからレベッカ・アレンとブリア・ハートリーが激しくもみ合い、ハートリーがアレンを床に押し倒すという事態に発展しました。さらに、スカイのアリエル・アトキンスが仲裁に入った審判を押しのけて駆けつけ、事態はさらにエスカレートしました。
長時間のビデオレビューの結果、アレン、ハートリー、アトキンスの3選手全員が退場処分となりました。審判のアンジェリカ・サフレンは試合後、アトキンスの退場理由を「事態をエスカレートさせたため」と説明しています。
この大きな出来事により、スカイは後半を8人の選手で戦うことを余儀なくされました。エンジェル・リースが背中の怪我で6試合連続欠場となっている中での更なる戦力ダウンは、チームにとって大きな痛手となりました。
第3クォーター、サンは着実にリードを広げていきます。レイラ・ラカンが冷静にゲームをコントロールし、ティナ・チャールズがインサイドで存在感を示しました。第4クォーター終盤、エリザベス・ウィリアムズのスリーポイントプレーで67-62まで詰め寄られましたが、サンはサニヤ・リバースのフリースローとラカンのレイアップで試合を決定づけ、71-62で勝利を収めました。
注目選手・スタッツ
コネチカット・サン
- レイラ・ラカン:17得点、5アシスト(今季6度目のスタート)
- ティナ・チャールズ:15得点
- マリーナ・メイブリー:10得点
- サニヤ・リバース:終盤の重要なフリースローを決める
シカゴ・スカイ
- カミラ・カルドソ:24得点、9リバウンド(チーム最高得点)
- エリザベス・ウィリアムズ:12得点、15リバウンド(ダブルダブル)
- レイチェル・バンハム:10得点
試合後のコメント
スカイのタイラー・マーシュHCは、退場劇について審判の試合コントロールに疑問を呈しました。「このようなことは、事前に試合がコントロールされていない時に起こりやすいです。アレンは明らかに審判の目の前で顔に肘打ちを受けたのに、ファウルはコールされませんでした。それが後の出来事につながったのです。我々にとって貴重な時間を多くプレーする2人の選手を失ったのは不運でした」と語っています。
一方、サンのサニヤ・リバースは「私たちは無私のバスケットボールをプレーしました」とチームの団結力を強調しました。ハートリーの退場という困難な状況の中でも、チーム一丸となって戦い抜いたことが5連敗ストップにつながったと振り返っています。
試合を見守っていたエンジェル・リースは、SNSでアトキンスを称賛し「アリエルは本物です。ずっとそうです」と投稿しました。
この勝利でサンは6勝26敗となり、わずかながらプレーオフへの希望を繋ぎました。一方のスカイは8勝24敗となり、11試合で10敗という厳しい状況が続いています。

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