2025年8月17日、サンフランシスコのチェイス・センターで行われたWNBAの一戦で、アトランタ・ドリームがゴールデンステート・バルキリーズを79対63で下しました。前半は低調な展開でしたが、後半に入ってドリームが爆発的な攻撃力を見せ、バルキリーズのホーム4連勝をストップさせました。
試合展開
第1クォーター、両チームともになかなかシュートが決まらない展開となりました。バルキリーズが15対12とリードを奪いましたが、どちらも攻撃のリズムを掴めずに苦戦していました。
第2クォーターも同様の展開が続きます。ドリームのスターター陣は前半通算でわずか8得点と大苦戦。ベンチからブリトニー・グライナー、テヒナ・パオパオ、ニア・コフィーが合計17得点を挙げてチームを支えました。一方のバルキリーズはバランスの取れた攻撃で前半を25対25の同点で折り返しました。
しかし第3クォーター、ドリームが一変します。前半わずか25得点だったチームが、このクォーターだけで28得点を記録。オールスターガードのアリーシャ・グレイが14得点を挙げて攻撃を牽引しました。バルキリーズは16本中5本しかシュートが決まらず、3ポイントシュートは6本全て外してしまい、53対42とリードを許して最終クォーターへ。
第4クォーターでもドリームの勢いは止まりません。第3クォーターから第4クォーターにかけて30対8という圧倒的なランを記録し、一時は68対50と大差をつけました。ライン・ハワードがフローターを決めて79対57とした時点で、ドリームのカール・スメスコ監督はスターター陣をベンチに下げましたが、それでも最終的に79対63という快勝を収めました。
注目選手・スタッツ
アトランタ・ドリーム
- ライン・ハワード:14得点、6アシスト、5リバウンド
- ブリオナ・ジョーンズ:13得点、9リバウンド、2アシスト
- アリーシャ・グレイ:13得点(13本中3本成功という低調なシュート成功率を克服)
- テヒナ・パオパオ:ベンチから10得点
- ナズ・ヒルモン:12得点(6本中0本という3Pシュート不調)
ゴールデンステート・バルキリーズ
- ベロニカ・バートン:16得点、5アシスト、2スティール
- ジャネル・サラウン:前半に10得点、5リバウンド、3アシストに貢献
- イリアナ・ルパート:第3クォーター残り7分59秒でジョーンズとのリバウンド争いで顔面を強打し退場(脳震盪プロトコルに入る)
チームとしては、ドリームが前半の3ポイントシュートは17本中2本、試合通算では35本中9本と苦戦。グレイが10本中2本、ヒルモンが6本全て外すなど、外からのシュートが決まらない中での勝利でした。
一方のバルキリーズは、過去2試合で29本の3ポイントシュートを決めていましたが、この試合では29本中7本と低調。ホームでの成績は10勝6敗となり、イースタン・カンファレンスのチームに対しては5勝2敗となりました。
試合後のコメント
バルキリーズのナタリー・ナカセ監督は、7月29日にアトランタで77対75で勝利した際にディフェンスのコミュニケーション改善を求めていましたが、今回はその課題が露呈する結果となりました。
ドリームは金曜日にシアトル・ストームに6連勝を止められた直後の試合でしたが、見事に立ち直りを見せました。次戦、ドリームは火曜日にラスベガスでエーシズと対戦し、バルキリーズは火曜日にホームでフェニックス・マーキュリーとの連戦第1戦を迎えます。

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