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ベッカーズがWNBAルーキー記録タイとなる44得点の歴史的パフォーマンス!しかしプラムの劇的ブザービーターでスパークスが勝利(81-80)

試合展開

8月20日(水)夜、ロサンゼルスのCrypto.com Arenaで行われた試合は、WNBAの歴史に残る一戦となりました。

第1クォーターでは、ダラス・ウィングスが序盤に9-0のランで主導権を握ります。ペイジ・ベッカーズが6得点を挙げ、グレース・バーガーの2アシストもあってチームは理想的なスタートを切りました。しかし、リッキー・ジャクソンが8得点を返し、スパークスが15-14と逆転に成功します。

第2クォーターではスパークスが30-9という圧倒的なランを見せ、一時は12点差まで広げました。しかし、ダラスも黙っていません。マディ・シーグリストがアジア・ジェームズからのパスを受けて3ポイントを決めるなど、終盤に11-3のランで反撃し、前半を44-37の7点ビハインドで折り返します。

第3クォーターは完全にベッカーズの時間となりました。パーフェクトな6/6のシュート成功率で15得点を挙げ、チームの第3クォーター得点の半分以上を一人で稼ぎ出します。ダラスは66-59とリードを奪って最終クォーターへ突入しました。

第4クォーターは手に汗握る展開となります。スパークスが開始早々10-0のランで逆転しますが、ベッカーズが3ポイントシュートで応戦。なんと第4クォーターのダラスの15得点のうち、13得点をベッカーズ一人で挙げるという驚異的なパフォーマンスを見せます。

残り1分03秒、ベッカーズのテクニカルフリースローで80-79とダラスがリードを奪いますが、その後のターンオーバーが命取りとなりました。残り20秒でアジア・ジェームズの3ポイントシュートが外れ、スパークスに最後のチャンスが訪れます。

そして運命の瞬間、ケルシー・プラムがディアリカ・ハンビーのハイスクリーンを使って左手のフローターを放ち、ボールはバックボードを経由してネットへ。ブザーと同時にスパークスの勝利が決まりました。

注目選手・スタッツ

ダラス・ウィングス

  • ペイジ・ベッカーズ:44得点(17/21 FG、4/4 3PT、6/6 FT)、4リバウンド、3アシスト
    • WNBAルーキーシングルゲーム最多得点記録タイ(1997年シンシア・クーパーと並ぶ)
    • 今シーズン全選手中最多得点
    • WNBA史上初となる40得点以上かつFG成功率80%以上を記録
    • 29試合連続二桁得点(ルーキー歴代3位)
  • マディ・シーグリスト:13得点(3/5 3PT)
  • グレース・バーガー:キャリアハイ7アシスト

ロサンゼルス・スパークス

  • ケルシー・プラム:20得点、4リバウンド、劇的な決勝ゴール
  • リッキー・ジャクソン:25得点、キャリアハイ6本の3ポイントシュート成功
  • ディアリカ・ハンビー:14得点
  • キャメロン・ブリンク:11得点、8リバウンド

試合後のコメント

ベッカーズは試合後、歴史的なパフォーマンスよりもチームのことを第一に考えていることを強調しました。

「私はいつもチームの勝利を最優先に考えてきました。それが明らかに最大の目標です。正直に言うと、私が最も誇りに思うのはこのチームです。私たちの戦い方です。このチームは私にとって本当に大切な存在です」とベッカーズは語りました。

さらに「私たちがお互いを愛し合っている様子、9勝27敗という成績でも、簡単に惨めになって仕事に来るのを嫌がることもできたはずですが、私たちはお互いのために現れ、一緒に学び、成長しています」と、チームの結束力を強調しました。

一方、決勝ゴールを決めたプラムは、試合後のインタビューで「プレーオフに向けて残り9試合。どうやって次に向けて準備しますか?」という質問に対し、「俺たちはもっとディフェンスをしなきゃいけない」と率直に答え、チームの課題を明確にしました。

この敗戦により、ウィングスはプレーオフ進出の可能性が消滅。一方のスパークスは17勝18敗として、プレーオフ最後の枠を巡る争いでシアトル・ストームに0.5ゲーム差まで迫りました。

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