インディアナ・フィーバーがラスベガス・エーシズを90-83で下し、プレーオフ敗退の危機から脱出しました。今季3度目のエリミネーションゲームで勝利を収め、シリーズを2勝2敗のタイに持ち込みました。
試合展開
フィーバーは試合開始から積極的な姿勢を見せました。アリーヤ・ボストンが先制点を挙げると、ケルシー・ミッチェルとボストンの活躍で第1クォーターを23-21とリードして終えます。
第2クォーターでもフィーバーの勢いは止まりません。ミッチェルとシェイ・ペディが得点を重ね、前半を11-2のランで締めくくり、46-38と8点リードでハーフタイムを迎えました。ミッチェルは前半だけで15得点を記録しました。
後半に入るとエーシズが反撃を開始します。第3クォーター序盤に5連続得点を決め、フィーバーはすぐにタイムアウトを取ります。第4クォーター中盤には71-69まで詰め寄られ、緊迫した展開となりました。
しかし、ここでフィーバーが踏ん張りました。ボストンとオデッセイ・シムズが連続得点を決めて反撃を封じます。残り1分でミッチェルがファウルを受けながらジャンパーを決め、87-80と7点差に広げました。
試合終盤、エーシズのベッキー・ハモンHCが誤って余分なタイムアウトを要求してしまうミスを犯します。これによりフィーバーにテクニカルファウルのフリースロー1本とボール所有権が与えられました。ハモンHCは試合後「ただの単純なミスだった」と語りましたが、このミスによりフィーバーはフリースロー3本を決めて87-77とリードを広げ、勝利を確実なものにしました。
注目選手・スタッツ
インディアナ・フィーバー
- アリーヤ・ボストン:プレーオフキャリアハイの24得点、14リバウンド(フリースロー10/13成功)
- ケルシー・ミッチェル:25得点、4アシスト
- オデッセイ・シムズ:18得点(終盤の重要なフリースロー4本を決める)
- レクシー・ハル:7得点、7リバウンド、4スティール
ラスベガス・エーシズ
- エイジャ・ウィルソン:31得点(Game 3の不調から復活)
- ジャッキー・ヤング、ナリッサ・スミス、チェルシー・グレイ:それぞれダブルフィギュアの得点
フィーバーは第1クォーターからほぼ終始リードを保ち、後半も一度も逆転を許しませんでした。ケイトリン・クラーク、ソフィー・カニンガム、シドニー・コルソン、アーリ・マクドナルドら4名の主力を欠きながらも、「ストレンジャー・シングス」のユニフォームを着用したフィーバーは粘り強い戦いを見せました。
試合後のコメント
フィーバーのアリーヤ・ボストンは試合後、「ただ自信を持つことです。ファンは素晴らしく、みんなが声援を送ってくれました。そして私たちはシュートを自信を持って打ちました」と語りました。また、自身のプレーオフキャリアハイの活躍については「たくさんのフィルムを見てきました。私にとっては、ポジショニングを改善すること、より早くシールを作ることが今夜の焦点でした」と明かしました。
フィーバーのステファニー・ホワイトHCは、「私たちがアグレッシブだったと思います。通常、私たちがアグレッシブでボールを動かせば、良いことが起こります。攻撃し、切迫感を持ってプレーしました。正しい判断と正しいプレーをしました」とチームを称賛しました。
オデッセイ・シムズは「今日は絶対に勝たなければならない試合でした。背水の陣だったので、金曜日よりも少し強い気持ちで臨まなければなりませんでした。リラックスしてプレーせず、特に彼らに大きなランを許さないようにしました。今日は彼らがランを作った時も、それを最小限に抑え、守備的にアグレッシブでした」と勝利への決意を語りました。
一方、エーシズのベッキー・ハモンHCは、「私たちが何をすべきかは分かっています。これはGame 4ですが、それでもコートに出て行かなければなりません。ピックアップポイントは常に私たちがどこにいるかを示してくれますが、それは良くありませんでした」とチームの立ち上がりの悪さを指摘しました。
フィーバーは今季プレーオフで3度目のエリミネーションゲームを勝利で乗り越えました。第1ラウンドでアトランタ・ドリームを相手にGame 1を落とした後、連勝で突破した経験が生きています。
運命のGame 5は9月30日(火)午後9時30分(東部時間)にラスベガスで行われます。勝者はフェニックス・マーキュリーとWNBAファイナルで対戦します。今年のファイナルは史上初の7戦制で行われます。

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