ラスベガス・エーシズのベッキー・ハモンHCが、エイジャ・ウィルソンとの特別な関係性について語りました。2025年に3度目のWNBAチャンピオンに輝き、4度目のMVPを獲得したエイジャですが、その成功の裏には、コーチとの率直な対話と、批判を恐れない姿勢がありました。
ハモンHCが明かすエイジャとの関係性
ハモンHCは、元WNBAスター選手のキャンディス・パーカーがホストを務めるポッドキャスト「Post Move」に出演し、エイジャについて「彼女は本物です」と語りました。ハモンHCによれば、二人の間では厳しい会話が交わされることも多いといいます。「お互いに思っていることを正直に伝え合っています。でも、私がこの仕事を引き受けた瞬間から、彼女は本当にコーチしやすい選手でした。世界最高の選手なのに、最もコーチしやすい選手なんです。彼女が問題になったことは一度もありません」
特に注目すべきは、エイジャがディフェンスについて批判されることを厭わない姿勢です。ハモンHCは「彼女は私がディフェンスについて厳しく指導することを許してくれます。これがチーム全体の雰囲気を作るんです。『エイジャ・ウィルソンがディフェンスでダメ出しされてる。でもエイジャは世界最高のディフェンダーなのに』って。彼女は本当に偉大になりたいと思っているんです。それが私の役目です。彼女を偉大にする手助けをすることが」と説明しました。
3連覇を支えた信頼関係
エイジャとハモンHCのコンビは、2025年シーズンを含めて3度のチャンピオンシップを獲得しています。ハモンHCはエイジャに対して絶対的な信頼を寄せており、勝負どころで彼女にボールを託すことをためらいません。その信頼は2025年ファイナル第3戦で証明されました。エイジャは決勝シュートを決め、エーシズをシリーズ3連勝に導きました。
ハモンHCはエイジャの強さについて、さらに深い洞察を語りました。「チームの前で批判を受け入れる覚悟、自分のミスでないことでも責任を取る姿勢。彼女は自分が何者であるかについて、本当に確信を持っているんです」。ハモンHCは、この姿勢がエイジャの両親との強い関係性から来ていると指摘し、親として人を導く方法を知っているとも付け加えました。
大学時代から続くコーチング哲学
エイジャは大学時代、伝説的なドーン・ステイリーHCの下でプレーし、SEC最優秀守備選手賞を3度、SEC最優秀選手賞を3度受賞しました。WNBA入りしてからは、元NBA選手でピストンズの「バッドボーイズ」として知られたビル・レインビアHCの指導を受け、その後ハモンHCと出会いました。
元NBA選手のドウェイン・ウェイドは「偉大なコーチは、試合の最も重要な瞬間に選手に自信を植え付ける」と語ったことがありますが、ハモンHCのエイジャへの語り口からは、スーパースター選手への絶対的な信頼が伝わってきます。
謙虚さと偉大さのバランス
エイジャを他の多くの偉大な選手と分けるものは、おそらくこの稀有なバランスです。偉大さと謙虚さの両立、厳しい指導から逃げずにむしろそれを求めるスーパースターの姿勢。キャリアのあらゆる段階で、エイジャはコーチングを障害ではなく燃料として受け入れてきました。だからこそ彼女のゲームは進化し続け、リーダーシップは拡大し続け、エーシズは勝ち続けているのです。
29歳のエイジャは、今引退したとしても、ブリアナ・スチュワート、ダイアナ・タウラージ、スー・バード、リサ・レスリーと並ぶ名前として歴史に刻まれるでしょう。彼女を挑戦させるメンターと、彼女を信頼するチームメイトに囲まれながら、エイジャは時代を定義するだけでなく、周囲のすべての人々を高める選手になりました。リーグが歴史的な成長を続ける中、その最も輝かしいスターは、まだ新しい輝き方を見つけ続けています。
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