WNBAは2026年ドラフト抽選会を11月23日午後6時30分(東部時間)にESPNで放送することを発表しました。今回の抽選会には、ダラス・ウィングス、ミネソタ・リンクス、シアトル・ストーム、ワシントン・ミスティクス、シカゴ・スカイの5チームが参加します。ウィングスは2024年と2025年の2シーズン合計で19勝65敗と最下位の成績を残しており、1000通りのうち420通り(42%)の組み合わせを持ち、全体1位指名権獲得の最有力候補となっています。
2026年ドラフトクラスへの期待と抽選会の重要性
2026年のWNBAドラフトは2026年4月13日月曜日に開催される予定で、今回が25回目の抽選会となります。ESPNが14年連続で放送を担当し、WNBA本部のリーグ運営責任者であるベサニー・ドナフィンが抽選結果を発表します。
抽選会に参加する5チームは、いずれも2025年シーズンにプレーオフ進出を逃したチームです。ただし、トレードにより指名権を所有しているケースもあり、実際に抽選権を持つのは、ダラス(自チーム)、ミネソタ(シカゴから取得)、シアトル(ロサンゼルス・スパークスから取得)、ワシントン(自チーム)、シカゴ(コネチカット・サンから取得)となっています。
2026年ドラフトクラスには有望な大学選手が多数控えており、特に全体1位指名権は将来のフランチャイズプレイヤーを獲得できるチャンスとして、各チームが注目しています。
抽選確率の詳細:ダラス・ウィングスが圧倒的有利
抽選の確率は、2024年と2025年の2シーズンの累積成績に基づいて決定されます。成績が悪いチームほど、より多くの組み合わせが割り当てられる仕組みです。
ダラス・ウィングスは19勝65敗という2シーズン合計で最悪の成績を記録し、1000通りのうち420通り(42%)の組み合わせを持ちます。これは他チームを大きく引き離す確率であり、最低でも全体3位指名権は保証されています。
2番目に高い確率を持つのは、シカゴ・スカイの指名権を所有するミネソタ・リンクスです。スカイの23勝61敗の成績により、261通り(26.1%)の組み合わせを持ちます。ミネソタは2024年と2025年のトレードでシカゴの指名権を取得しており、プレーオフ常連チームでありながら高順位指名権を獲得できる可能性があります。
3番目はシアトル・ストームで、2024年1月のトレードでロサンゼルス・スパークスの指名権を取得しました。スパークスの29勝55敗の成績により167通り(16.7%)の確率です。
ワシントン・ミスティクスは30勝54敗で97通り(9.7%)、シカゴ・スカイ(コネチカット・サンの指名権保有)は39勝45敗で55通り(5.5%)となっています。
抽選方法:1から14までの番号付きボールを使用
抽選会では、1から14までの番号が付けられた14個のボールが抽選機に入れられ、混ぜられます。その後、4個のボールが引かれ、4桁の組み合わせが決定されます。その組み合わせが割り当てられたチームが全体1位指名権を獲得します。
その後、4個のボールは再び抽選機に戻され、同じプロセスが繰り返されて2位指名権が決定されます。1位と2位の抽選で選ばれなかった3チームのうち、2シーズンの累積成績が最も悪いチームが3位、次に悪いチームが4位、残りのチームが5位指名権を獲得します。
抽選プロセスには、WNBAの独立監査法人であるアーンスト・アンド・ヤングの代表者が立ち会い、公正性を監督します。
各チームの戦略と今後の展望
ダラス・ウィングスにとって、2026年ドラフトは再建の重要な一歩となります。42%という高い確率で全体1位指名権を獲得できる可能性があり、フランチャイズの未来を担う選手を獲得するチャンスです。
ミネソタ・リンクスは興味深い立場にあります。チーム自体はプレーオフ常連の強豪でありながら、過去のトレードによりシカゴの指名権を保有しているため、即戦力となる若手選手を獲得できる可能性があります。これは、ベテラン選手と若手のバランスを取る上で理想的な状況といえるでしょう。
シアトル・ストームも同様に、スパークスの指名権を通じて若手の補強が可能です。ストームは近年、世代交代を進めており、ジュエル・ロイドやエジー・マグベゴーといった中堅選手に加えて、高順位ルーキーを獲得できればチームの競争力はさらに高まります。
ワシントン・ミスティクスとシカゴ・スカイ(コネチカットの指名権保有)は確率こそ低いものの、抽選の結果次第では予想外の上位指名権を獲得する可能性もあります。WNBAドラフト抽選会では過去にも下位確率のチームが1位指名権を引き当てた例があり、何が起こるかわかりません。
まとめ:11月23日の抽選会が2026年シーズンの勢力図を左右する
2026年WNBAドラフト抽選会は、各チームの未来を左右する重要なイベントです。特にダラス・ウィングスにとっては、長期的な再建計画の成否を決める大きなチャンスとなります。
一方、ミネソタやシアトルのように、トレードで他チームの指名権を獲得したチームは、即戦力となる若手を加えることで、すでに競争力のあるロースターをさらに強化できる可能性があります。
11月23日午後6時30分、ESPNで放送される抽選会の結果が、2026年シーズンのWNBAの勢力図を大きく変えることになるでしょう。どのチームが全体1位指名権を手にするのか、注目が集まります。
引用: wnba.com

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!





