ルディー・ゴベア

ゴベアがカリーに「仕返し」!ウルブズが127-120でウォリアーズを撃破、パリ五輪の悪夢を払拭

ルディ・ゴベアにとって、この勝利は単なるレギュラーシーズンの1勝以上の意味を持っていたはずです。2024年パリ五輪決勝、ステフィン・カリーに終盤の連続3ポイントを決められ、母国フランスの金メダルを目の前で奪われた記憶。その借りを返す舞台が、12月13日のチェイス・センターに用意されました。

結果は127-120でミネソタ・ティンバーウルブズの勝利。39得点を叩き出したカリーの復帰戦を、ゴベアが完全に台無しにしてみせたのです。

圧巻の24得点14リバウンド——ゴベアがペイント内を支配

この日のゴベアは、まさに「スティフル・タワー」の異名にふさわしいパフォーマンスでした。24得点、14リバウンド、2スティール、1ブロック。フィールドゴール成功率は驚異の84.6%(13本中11本成功)を記録しています。

ウォリアーズはドレイモンド・グリーンが子供の誕生を控えて欠場。ゴベア対策として若手ビッグマンのクインテン・ポストとトレイス・ジャクソン=デイビスを起用しましたが、経験の差は歴然でした。2人合わせて24得点13リバウンドとゴベアに匹敵する数字を残したものの、FG成功率は19本中8本成功(42.1%)と効率面で大きく水をあけられました。

特筆すべきは第4クォーターの支配力です。カリーがベンチに下がった隙を突き、ウルブズは13-0のランを展開。これを17-0まで広げ、一気に12点のリードを奪いました。その後カリーが2分間で6本目の3ポイントを決めてウォリアーズが逆転したものの、ゴベアはポストに対する豪快なダンクで即座に応戦。元ウォリアーズのドンテ・ディビンチェンゾが終盤2分間で2本の3ポイントを沈め、勝負を決定づけました。

ゴベアの第4クォーターだけのスタッツは12得点6リバウンド1アシスト1スティール。同じ時間帯のカリーは14得点1リバウンド1アシスト。フット故障で欠場中のアンソニー・エドワーズに代わり、216cmのセンターがクローザーとして機能した形です。

カリー、グリーンとの因縁——積み重なった「借り」

ゴベアとウォリアーズの因縁は深いものがあります。

最も記憶に新しいのは2024年パリ五輪の金メダルマッチ。カリーは試合終盤の2分11秒間で4本の3ポイントを沈め、フランスを粉砕しました。ゴベアはこの時コートにいませんでしたが、母国の敗北を目の当たりにしたことは間違いありません。

昨シーズンのプレーオフでは、ウルブズがウォリアーズを4勝1敗で下しています。ただし、カリーは第1戦で負傷退場し、その後のシリーズには出場できませんでした。レギュラーシーズンでは逆にカリー率いるウォリアーズが3連勝を収めており、今回の勝利でウルブズは対ウォリアーズ5連勝を達成すると同時に、対カリー4連敗をストップさせました。

そしてもう一人、ゴベアの宿敵がグリーンです。2シーズン前、試合開始わずか数秒でグリーンがゴベアにチョークホールドを仕掛け、5試合の出場停止処分を受けた事件は今でも語り継がれています。この日グリーンが不在だったことで、ゴベアは「完全なる復讐」を果たすことはできませんでしたが、カリーへの意趣返しという点では十分すぎる内容でした。

ウルブズの真の課題——エドワーズ不在時の得点力

今回の勝利は心強いものですが、ウルブズが抱える構造的な問題を覆い隠すものではありません。

エドワーズがフット故障で欠場する中、チームはボールハンドラー不足という課題に直面しています。ゴベアが24得点を挙げたこの試合は例外的なケースであり、彼に継続的な得点を期待するのは現実的ではありません。ディビンチェンゾの活躍も、毎試合続くとは限らないでしょう。

一方で、ゴベアのディフェンス力とリバウンド力は依然としてリーグ最高水準にあります。先日の試合で退場処分を受けたゴベアでしたが、本人は「フィジカルなバスケットボール」を貫く姿勢を崩していません。プレーオフを見据えた時、このタフさこそがウルブズの武器になるはずです。

ウォリアーズとの次回対戦は来年2月を予定しています。その時、グリーンは必ずコートに立っているでしょう。ゴベア対グリーン、因縁の直接対決がどのような形で決着を迎えるのか。NBAファンにとって見逃せない一戦になることは間違いありません。

引用: yardbarker

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