デトロイト・ピストンズが熱い。セルティックスをアウェイで破り21勝5敗、東カンファレンス首位を独走しています。昨季まで低迷していたチームがなぜここまで変貌したのか。その中心にいるのがケイド・カニングハムです。正直、ここまでの躍進は予想していませんでした。
カニングハムの数字が示すMVP級の活躍
カニングハムは現在、リーグ11位となる平均26.9得点を記録しています。さらに注目すべきはアシスト数で、リーグ2位の9.1本をマークしています。得点とアシストの両方でこれだけの数字を残せるガードは、リーグ全体を見渡しても数えるほどしかいません。
今季すでに30得点以上のゲームを8試合記録しており、直近のセルティックス戦では32得点10アシストのダブルダブルを達成しました。特筆すべきは勝負所での強さで、接戦の終盤で決定的なプレーを連発しています。
昨季からの劇的な変化:何がピストンズを変えたのか
ピストンズの躍進を語る上で、過去との比較は避けられません。チームは近年、プレーオフから遠ざかり、リビルディング期間が続いていました。カニングハム自身も怪我に悩まされたシーズンがあり、才能を十分に発揮できない時期もありました。
転機となったのは、カニングハムが5年目を迎えた今季です。毎シーズン着実に成長を続けてきた彼が、ついにチームを勝たせるレベルに到達しました。周囲のロスター構成も整い、トバイアス・ハリスやカリス・レバートといったベテランがベンチから安定した貢献をしています。
今季のピストンズはフランチャイズ記録タイの13連勝も達成しており、これは偶然ではありません。カニングハムを中心とした攻撃と、チーム全体のディフェンスが噛み合った結果です。
2005年以来のファイナル進出は現実的か
ピストンズがNBAファイナルに進出したのは2005年が最後です。ベン・ウォレス、リチャード・ハミルトン、チャウンシー・ビラップスらが活躍した「バッドボーイズ」の系譜を継ぐデトロイトにとって、20年ぶりの頂点は夢ではなくなりつつあります。
現在、2位のニューヨーク・ニックスに2.5ゲーム差をつけており、このペースを維持できればホームコートアドバンテージを得てプレーオフに臨めます。東カンファレンスにはセルティックス、ニックス、キャバリアーズといった強豪がひしめいていますが、ピストンズはすでにセルティックスとの直接対決で勝利を収めています。
カニングハムは23歳。まだキャリアのピークはこれからです。今季のMVP投票で上位に食い込む可能性は十分にあり、仮にそうなれば、チームの士気と注目度はさらに高まるでしょう。デトロイトのファンにとって、今季は本当に特別なシーズンになるかもしれません。長い冬の時代を経て、モーターシティに春が訪れようとしています。
引用:yardbarker

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