ケルシー・ミッチェル wnbaファンブログ

オールスター最多得点はクラークでもリースでもなかった──博士課程と両立する30歳ミッチェルの28得点と、仲間が口を揃える「過小評価」の正体

 

7月25日にシカゴのユナイテッドセンターで開催された2026年のWNBAオールスターゲームは、チーム・スプーンが129対122でチーム・クープを退けて幕を閉じました。MVPに選ばれたのはジョンケル・ジョーンズでしたが、両チームを通じて最も多く得点を積み上げたのは、勝った側ではなく敗れたチーム・クープの先発ガード、ケルシー・ミッチェルでした。28得点。派手な見出しはクラークやリースに持っていかれた週末でしたが、スコアシートの一番上に静かに名前を刻んでいたのは彼女だった、というのが率直な第一印象です。

28得点5スティール、オールスターで見せたミッチェルの完成形

ミッチェルはフィールドゴール19本中11本、3ポイント11本中5本を沈め、リバウンド4本にスティール5本を加えました。得点だけでなくスティール5本という数字が示すとおり、お祭り色の濃い一戦でも守備で足を止めなかったのが彼女らしいところです。フィーバーからはアリーヤ・ボストン、クラーク、ミッチェルの3人が選出されましたが、今年の指名方式でボストンとクラークがチーム・スプーン、ミッチェルがチーム・クープに振り分けられ、同僚同士が敵として向き合う構図になりました。フィーバー公式サイトによれば、クラークとミッチェルの2人だけで45得点・3ポイント10本を記録しています。勝敗という意味ではミッチェルは負けた側に回りましたが、内容で言えば主役に最も近い位置にいました。

ドラフト全体2位から8年、キャリアハイ23.3得点にたどり着いた30歳

1995年11月生まれの30歳。オハイオ州立大学を経て2018年のドラフト全体2位でフィーバーに指名された、球団生え抜きの得点源です。Just Women’s Sportsによれば、オールスター前の時点で平均23.3得点というキャリアハイをマークし、3ポイントは1試合平均3本近くを成功、成功率もキャリアベストの42%に届いていました。ボストンは「そろそろケルシーに花を渡すべきときです」と語り、クラークも1対1のマッチアップにおける得点力ではリーグで彼女に並ぶ選手はいないと評しています。デビューから通算300試合近くを戦ってきた選手が、8年目にしてキャリア最高のシーズンを送っている。この事実そのものが、いかに彼女が長く正当に評価されてこなかったかを物語っています。

点滴と博士課程、そして後半戦のフィーバーを左右する存在へ

この飛躍は偶然ではありません。ミッチェルは2025年シーズン終盤に危険な筋肉の症状で治療を受けた経験があり、2026年は点滴によるリカバリーを日常のルーティンに組み込みました。さらに彼女は教育リーダーシップ分野の博士課程に在籍しながらプレーを続けており、遠征先で課題に向き合う生活が自分を律してくれるのだと語っています。ここに独自の視点を加えるなら、今季のフィーバーが崩れずに済んでいる最大の理由はミッチェルの存在だと考えます。クラークは背中の張りを抱えて出場時間の管理下にあり、4試合を欠場しました。エースが万全でない期間にチームが失速しなかったのは、毎晩20得点前後を計算できる二枚看板がいたからにほかなりません。残り17試合、フィーバーが上位を捉えられるかどうかは、クラークの体調と同じくらいミッチェルが今の水準を維持できるかにかかっています。

関連情報:オールスター明け初戦は敵地シアトル

フィーバーは17勝10敗でリーグ5位につけており、オールスター休みが明けた最初の試合は現地7月28日、敵地でのシアトル・ストーム戦です。ここから3連戦のロードトリップが始まります。直前の負傷レポートでクラークは背中の状態でプロバブル、ブリー・ホールが左足首でプロバブル、ダミリス・ダンタスが左膝でチーム帯同外と発表されました。2位から4位のチームとは2ゲーム差圏内という位置取りだけに、この遠征の結果がそのまま順位表に跳ね返ります。オールスターで28得点を叩き出したミッチェルが、その勢いをシーズン後半戦にどう持ち込むのか。ここからのフィーバーは、クラークだけを追いかけていると本当に面白い部分を見逃すかもしれません。

引用:https://justwomenssports.com/reads/wnba-all-star-game-kelsey-mitchell-feature-2026/

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