ケイトリン・クラーク

同じ103-85の快勝で、歓喜のミッチェルと物議のクラーク采配

 

インディアナ・フィーバーが現地時間9月18日、トロント・テンポを103-85で下しました。この試合はミッチェルが新記録を打ち立てた歴史的な一夜として大きく報じられましたが、同時にSNS上ではクラークの采配を巡って賛否が分かれる展開になりました。快勝の裏で、ホワイトHCがクラークを途中交代させた判断が思わぬ論争を呼んだ形です。

34分出場、あと2点で届かなかった30-10

クラークはこの試合、34分の出場で28得点14アシスト6リバウンドという内容を残しました。14アシストはシーズン最多タイの数字で、チームを勝利に導く働きぶりでした。ただ、第4クォーター残り1分30秒を切ったところでホワイトHCがクラークをベンチに下げ、タイシャ・ハリスに交代させています。この時点でフィーバーは16点差をつけており、勝敗はほぼ決まっていた状況でした。

問題視されたのは、クラークが交代した時点で30得点10アシストまであと2点だったという点です。あと数分プレーしていれば、シーズン自己最多となる30-10の記録的な数字に届いていた可能性が高く、この交代がSNS上で議論を呼びました。ある投稿者は「34分もプレーしたんだから、たった2点のために怪我のリスクは冒せない」とホワイトHCの判断を支持し、別の投稿者は「試合はもう終わっていた、怪我のリスクを冒す理由はない」と同調しました。一方で「クラークが正しいコーチのもとにいたら、どれだけの数字を残せるか想像してほしい」といった批判的な声も上がり、意見は真っ二つに分かれました。

なお、この試合ではミッチェルが33得点を挙げ、エイジャが2024年に残した1021得点を超える1034得点でWNBAのシーズン得点記録を更新しています。20得点以上を記録した試合は25試合連続となり、こちらもWNBA記録です。クラークはミッチェルの活躍について「彼女が今シーズンやってきたことの凄さを、みんな分かっていないと思います。もっと話題になるべきだと個人的には思います」と称賛のコメントを残しています。

クラーク起用を巡る温度差、シーズンを通じた伏線

今回の交代劇が波紋を広げた背景には、ホワイトHCの選手起用に対する見方がシーズンを通じてすでに割れていたという事情があります。SNS上では「ホワイトHCはクラークの記録がかかった場面ではいつもベンチに下げるのに、ミッチェルの20得点連続記録を伸ばすためには大差の試合でも起用を続けていた」という指摘も出ており、二人のスター選手に対する起用方針の違いが改めて浮き彫りになった格好です。

この試合はフィーバーにとって、国際大会による中断明け初戦でもありました。クラークは代表活動でアメリカがFIBA女子バスケットボールワールドカップの金メダルを獲得する戦いに加わっており、心身の疲労が蓄積していてもおかしくないタイミングです。ホワイトHCが終盤で主力を下げる判断を下した背景には、こうしたコンディション面への配慮があったとみるのが自然でしょう。実際、クラークが25得点以上・10アシスト以上を記録したのはこの試合で今シーズン10回目となり、これは歴代のどのWNBA選手もキャリア通算で成し遂げたことがない数字です。すでに規格外の成績を積み上げている選手だからこそ、シーズン終盤の負荷管理により神経を使う必要があったとも言えます。

プレーオフ目前、リスク管理という現実的な選択

フィーバーはこの勝利で27勝14敗とし、アトランタ・ドリームと並ぶ成績になりました。レギュラーシーズン残り3試合を控え、ラスベガス・エーシズ、アトランタ、インディアナの3チームがプレーオフ1回戦でのホームコートアドバンテージを争っている状況です。クラーク自身も「ホームコートアドバンテージを得ることが目標です。特にあの3回戦制のシリーズでは本当に重要になります」と、目先の記録よりもチームの目標を優先する姿勢を口にしています。

個人的な見方としては、今回のホワイトHCの判断は理にかなっていると感じます。16点差がついた終盤の消化試合的な場面で、あと2点のためにクラークを長くコートに置き続けるメリットは限定的です。むしろプレーオフを見据えれば、主力の出場時間を意図的に絞り、ベンチメンバーに経験を積ませることのほうが長期的にはチームの利益にかないます。SNSで賛否が分かれたこと自体が、クラークというプレーヤーの一挙手一投足がいかに注目されているかを物語っているとも言えるでしょう。今後も同様の場面が訪れるたびに、記録とリスク管理のせめぎ合いが話題になりそうです。

今後の見どころ

フィーバーはレギュラーシーズン残り3試合を戦い、プレーオフでのシード争いに臨みます。ホームコートアドバンテージの行方次第で1回戦の相手や開催地も変わってくるため、クラークとミッチェルの負荷管理がどう調整されていくかにも注目です。最新の試合日程やチケット情報は、フィーバー公式サイトで随時確認できます。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/beyond-outrageous-cannot-risk-injury-060103713.html

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