ケイトリン・クラーク

「信じられない」——コーン氏が鳴らす、クラーク対エイジャ日曜4時中継への警鐘

 

WNBAプレーオフ第1ラウンドで最大の注目カードとなる、インディアナ・フィーバーとラスベガス・エーシズの一戦をめぐり、放送スケジュールへの疑問の声が広がっています。ESPNで長年「スポーツセンター」のメインキャスターを務めてきたリンダ・コーンが、キャトリン・クラークとエイジャ・ウィルソンの対決が組まれた放送枠について異例の苦言を呈し、ファンの間で話題になりました。フィーバーは今季6シードでプレーオフ入りし、エーシズは終盤に勢いを取り戻して開幕を迎えるだけに、シーズン屈指の好カードです。プレーオフ開幕を控えたこのタイミングでの発言だけに、リーグの編成戦略そのものに一石を投じる内容として受け止められています。

第1戦は日曜午後4時、NFLの人気カードとまともに重なる

第1戦は現地時間9月27日の日曜日、東部標準時で午後4時にティップオフが組まれています。ところが同じ時間帯には、アリゾナ・カーディナルス対サンフランシスコ・フォーティナイナーズ、ミネソタ・バイキングス対タンパベイ・バッカニアーズという、NFLの注目カードが2試合同時にキックオフを迎えます。コーンは「東部時間4時にNFLとぶつける試合編成は信じられない、日曜日にNFLとぶつけていてはリーグは成長しない」と述べ、夜8時20分キックオフのナイトゲームと時間帯を入れ替えるべきだったとの見方を示しました。第1戦はNBA TVで全米中継され、シリーズは3戦2勝制。第2戦は9月29日、必要であれば第3戦が10月1日に予定されており、勝ち上がった方が次のラウンドへ駒を進めます。全米ネットワークとの兼ね合いや会場確保の事情もあるとはいえ、目玉カードをNFLと真っ向勝負させる編成には、放送畑で長く現場を見てきたコーンならではの危機感がにじみます。

今季は互角、通算では分厚いエーシズ優位

今季のレギュラーシーズンでフィーバーはエーシズとの3試合で2勝1敗と勝ち越しました。ただしその1勝はエイジャが欠場した試合で84対68の16点差だったため、エイジャが出場した試合に限れば1勝1敗の五分に戻ります。一方、通算のレギュラーシーズン対戦成績はエーシズが40勝23敗と大きく上回り、過去のプレーオフでの対戦成績も5戦3勝でエーシズが勝ち越し中です。数字だけを見れば実力の物差しは依然としてエーシズに傾いていると言えそうですが、クラーク擁するフィーバーは今季、地上波・ケーブル局を問わず視聴率記録を塗り替え続けており、放送権的な価値ではリーグを牽引する存在になっています。実力ではエーシズ、注目度ではフィーバーという構図が、今回の放送枠問題をより悩ましいものにしています。両者の力関係が拮抗しているからこそ、露出の機会そのものがリーグ全体の価値を左右する場面だと言えるでしょう。

「見せ方」を誤れば、成長のブレーキになりかねない

今回コーンが指摘した通り、WNBAが直面しているのはコートの外での課題です。クラーク対エイジャという最高のカードを用意しながら、NFLと真正面から衝突する時間帯に置いてしまえば、普段バスケットボールを見ない層を取り込む好機を自ら手放すことになりかねません。プレーオフでの露出は今後の放送権交渉にも直結するだけに、今回の編成判断がどう評価されるかは、来季以降の中継戦略にも影響を及ぼしそうです。個人的には、NFL全盛の日曜日にあえて挑む姿勢自体は評価できる一方で、次戦以降は視聴環境への配慮がより重要になってくると感じています。仮に第1戦の視聴率がNFLの陰に隠れる結果となれば、コーンの指摘はリーグ内でより重みを持って語られることになるでしょう。逆に高い数字を叩き出せれば、日曜午後の激戦区でも十分に戦えるという証明にもなり、来季の編成方針を占う試金石になりそうです。

関連情報

第1戦は9月27日午後4時(東部時間)にNBA TVで中継され、第2戦は9月29日に予定されています。3戦2勝制のシリーズを制した方が次のラウンドへ進出するため、クラークとエイジャの直接対決から目が離せません。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/unbelievable-espn-legend-sounds-off-063857709.html

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