ケイトリン・クラーク

フリースロー35対20の夜、クラークが残した「Hm, interesting」の余韻

 

フィーバーのシーズンは、あまりにも静かな一言とともに幕を閉じました。第3戦でエーシズに83-94で敗れ、1回戦で姿を消したあと、ケイトリン・クラークが審判の笛の偏りについて問われ、ひと言だけ返したと報じられています。声を荒らげるわけでも、長い不満を並べるわけでもない。だからこそ、その短さが試合の空気を映していたように感じました。

クラークが口にした皮肉とも取れる短い返答

ClutchPointsによると、第4Qにリバウンドを争った際、エーシズのジュエル・ロイドの肘がクラークの顔に当たったものの、ファウルは宣告されませんでした。ファウルがあるべきだったかと問われたクラークは、判断は聞く側に委ねるという趣旨の返答をしたとされています。

さらにフリースローの本数差について聞かれた場面では、「Hm, interesting」とだけ返したと伝えられています。どちらも審判を名指しで批判する言葉ではありません。それでも、問いかけを相手に委ねるような言い回しが、かえって不満の大きさを際立たせました。

数字が示した35対20という開き

この試合のフリースローは、エーシズが35本、フィーバーが20本でした。差は15本です。エイジャ・ウィルソンだけで12本を打っており、フィーバーのチーム全体の本数に対して、半分を大きく超える数字になります。

もちろん、本数の差がそのまま判定の偏りを意味するわけではありません。ウィルソンはインサイドで積極的にアタックし続けた選手で、36得点、11本中18本のシュート成功、10リバウンドという内容でした。ゴール下で体を当てられる機会が多ければ、笛が増えるのは自然な流れでもあります。

一方で、クラーク自身は第1Qにブライアナ・ターナーとともにテクニカルファウルを取られ、第4Qにはファウルアウトとなっています。主役の一人が終盤にコートを離れたことが、フィーバーの反撃の勢いを削いだ面は否定できません。

クラークのスタッツから見えるもの

クラークは18得点、4アシスト、2スティール、4ブロックを記録しました。ブロック4本は目を引く数字で、攻守にわたって最後まで試合に関わろうとしていたことがうかがえます。ターンオーバーは6つ、チーム全体では10でした。

フィーバーは今季28勝16敗で、1試合平均96.0得点というWNBAのシーズン新記録を打ち立てました。攻撃力でリーグの歴史を更新したチームが、最も肉弾戦になりやすいプレーオフで、フィジカルな笛の基準に苦しんだ。この対比は、来季に向けた大きな宿題になりそうです。

勝ったエーシズの側から見ると

エーシズは8年連続で準決勝に進みました。ウィルソンは、レギュラーシーズンとプレーオフでは求められる強度がまるで違うと語ったと報じられています。ポストシーズンでのダブルダブルは通算28回となり、歴代2位に浮上しました。

笛をめぐる議論は、強いチームが勝つ試合ほど必ず起きます。ただ、第1Qにクラークとターナーにテクニカルが出るほど序盤から荒れた試合だったことを考えると、15本の差だけで結論を出すのは早計でしょう。どこまでが判定の問題で、どこからがフィーバーのファウル管理や守り方の問題なのか。ファンの間でも意見が割れるところです。

今後の展望と観戦のポイント

フィーバーにとって、この敗退は終わりであると同時に、オフの議論の起点にもなります。リーグ側が笛の基準をどう説明するのか、クラークがフィジカルな守りにどう適応するのかは、来季の開幕直後から注目されるでしょう。

エーシズは準決勝へ進み、10月4日からの準決勝開幕に向けて準備を進めます。勝ち上がったチームの戦いぶりに加え、今後も笛の基準が話題になるのか、そこにも目を向けて観戦してみてください。みなさんは、この15本の差をどう見ましたか。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/indiana-fever/fever-news-caitlin-clark-no-call-hit-face-game-3-aces

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