ガビー・ウィリアムス

25得点11リバウンド5アシスト、ラコブが叫ぶ『世界最高』とウィリアムズの呆れ顔

 

昨日のWNBAセミファイナル第1戦、ヴァルキリーズが王者エーシズを71対60で破った試合後に、ひとつの”宣言”が飛び出しました。ヴァルキリーズのオーナー、ジョー・ラコブがチェイス・センターの通路でESPNに語った言葉です。

「Print this: Gabby Williams is the best player in the world」

そこまで言うか、というのが第一印象でした。ただ、数字を並べてみると、あながち大げさでもないと感じています。

数字で見るウィリアムズの第1戦

ガビー・ウィリアムズはチーム最多の25得点に11リバウンド、5アシストを記録しました。ヴァルキリーズの71点のうち、36点に自分の得点かアシストで絡んでいます。つまり得点の約半分をひとりで生み出した計算です。

守備面はさらに目を引きます。主な守備役としてマッチアップした相手を14本中4本、成功率29%に抑え込みました。ESPNによると、ウィリアムズはプレーオフでエーシズ相手に25得点・10リバウンド・5アシストを記録した史上2人目で、ヴァルキリーズの選手としては初めてです。

序盤はエーシズがさまざまなカバーを混ぜて不快にさせようとしてきたそうです。そこでウィリアムズは自分で攻めるより、周囲を使うことを意識しました。トランジションでカイラ・ソーントンを何度か見つけ、そこから展開が開けたと本人は振り返っています。得点源が自分を消されても味方を生かせるのは、チームとして大きな強みです。

勝負を決めたのは52対25のリバウンド

この試合の本質は、リバウンドの差にあります。ヴァルキリーズは52対25でエーシズを圧倒しました。これはWNBAのプレーオフ史上でも、チーム間の差として2番目に大きい数字です。エーシズは今季最少の得点にとどまりました。

エイジャ・ウィルソンは24得点を挙げましたが、フィールドゴールは21本中8本で、フリースローは11本中8本でした。チェルシー・グレイとジャッキー・ヤングの2人は合わせて25得点でした。エーシズは最大11点差から追い上げましたが、終盤に5点差より詰めることはできませんでした。試合中にはジュエル・ロイドが脚の負傷で途中退場しており、この点も王者にとっては痛手でした。

ベッキー・ハモンHCは試合後、ボックスアウトの徹底を2日間確認してきたのにできなかったと、リバウンド面の敗因を率直に認めています。ここまで明確に敗因を言い切る点に、チームの危機感が表れていると感じました。

「世界最高」は誇張か、予告か

ウィリアムズは今季、ヴァルキリーズへの移籍後に自己最高水準のプレーを続けており、年間最優秀守備選手賞の投票では2位でした。プレーオフの平均得点は25点で、これはポストシーズン全体の3番目です。上にいるのはウィルソンとアリーク・オゴンバウォレだけです。守備の人というイメージが強かったウィリアムズが、攻撃面でも上位に食い込んでいるのは新しい姿だと思います。

ラコブの発言を聞いたウィリアムズは、目を回して呆れた様子を見せたそうです。それでも、試合ごとにオーナーとのグータッチを求めてエネルギーを”吸収”し、試合の映像ではラコブの反応を拡大して見返すと明かしています。オーナーの信頼が、いまの活躍を支えているのは間違いなさそうです。

一方で、ウィリアムズ自身はウィルソンを史上最高の選手になる存在だと語り、そうした相手と戦えることが夢だったとも話しました。ここに、この選手の人柄がよく出ています。称号争いよりも勝つことが目的なのでしょう。

私の見方ですが、シリーズの行方は、エーシズがリバウンドの差をどこまで縮められるかにかかっています。ウィルソンの得点力は健在ですから、ボックスアウトが改善すれば試合は一気に接戦になるはずです。逆にヴァルキリーズが同じ強度で守り続けられれば、2年目での決勝進出が現実味を帯びます。ロイドの状態も含め、次戦の最大の注目点になります。

関連情報

試合の流れや選手の詳細は、同日のセミファイナル第1戦のレポート記事もあわせてご覧ください。次戦以降の日程は、WNBA公式サイトでご確認ください。

「ウィリアムズは世界最高か」という問いは、ファンの間でも意見が分かれそうです。皆さんはどう見ましたか。

引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/50105545/lacob-lauds-williams-world-best-valkyries-game-1-win

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