アトランタ・ドリームが、2027年シーズンからホームをステート・ファーム・アリーナに移すと発表されました。収容は約1万7000人。これまで使ってきたゲートウェイ・センター・アリーナの3500席超から、一気に5倍近い器へ踏み出します。セミファイナルの真っ最中というタイミングも含め、球団の本気度が伝わるニュースだと感じました。
3500席の満員が続いた3年間と、今季の試金石
ドリームはゲートウェイ・センターで、直近3シーズンの全ホームゲームを完売させてきたとされています。つまり、需要がすでに会場の大きさを超えていたわけです。
その流れを受けて、今季は大きな会場での試運転が行われました。ステート・ファームでは、レギュラーシーズン6試合とプレーオフ2試合を開催しています。10月4日にはセミファイナルのゲーム1も同会場で戦いました。チームはレギュラーシーズンを30勝14敗で終え、2季連続の同成績で第4シードを確保しています。1回戦ではミスティクスを2勝0敗で下し、2018年以来となるセミファイナルまで進みました。
球団社長が語った投資の考え方
球団社長のモーガン・ショー・パーカーは、支出を投資と捉えており、「投資すれば見返りを期待する」という趣旨の考えを示しています。さらに、アンジェル・リースのような選手を呼び込む準備が整っていなければ、獲得は難しかったとも語りました。
リースの加入が会場戦略に影響したという説明は、とても分かりやすいと思います。スターを迎えるなら、受け皿になる箱も用意する。リースは今季の最優秀守備選手にも選ばれており、ドリームの顔として注目度が上がっているのは間違いありません。
ライン・ハワードは、ステート・ファームの試合が「プレーオフのように感じられた」と話し、あの雰囲気がポストシーズンへの準備になったと振り返っています。大観衆に慣れておくことは、短期決戦では武器になるのかもしれません。
本拠地の歴史をたどると見えてくるもの
ドリームは2008年に拡張チームとして誕生し、当時のフィリップス・アリーナ、いまのステート・ファーム・アリーナで試合を始めました。2016年まで同会場を使い、2017年から2018年はジョージア工科大のマカミッシュ・パビリオンへ移っています。2019年にステート・ファームへ戻り、2020年からゲートウェイ・センターが本拠地になりました。
今回の発表は、いわば原点回帰です。ただ、2008年の船出とは状況がまるで違います。3年連続で完売し、プレーオフ常連となり、セミファイナルの舞台に立っている。大きな会場に戻る理由が、実績として揃っているのが今回の特徴です。
なお、球団は将来的に、女子スポーツ専用のアリーナ構想も探っているとされています。ステート・ファームはその間をつなぐ、現実的な選択肢という位置づけに見えます。
これからの注目点
セミファイナルでは、ドリームがリバティ相手にゲーム2をオーバータイムの末に制し、シリーズを2勝0敗とリードしています。勢いがある今だからこそ、移転発表の意味は大きいです。
気になるのは、約5倍に増える座席をどう埋めるかです。完売が当たり前だった環境から、1万7000人規模の運営に変わると、チケット価格や販売戦略が一気に問われます。今季の実績を見る限り、期待を持っていいと私は考えています。もうひとつは、ゲートウェイ・センター時代の近い距離感をどこまで残せるかです。熱量の高さが売りだったチームだけに、ファンの声に注目したいところです。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/atlanta-dream-call-state-farm-225458818.html

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