ケイトリン・クラーク

なぜクラークは「テイラー・スウィフト効果」と呼ばれたのか、19.6億回再生が示した異変

 

ケイトリン・クラークの動画は、1試合で2000万〜4500万回の再生を生み出します。クラークのいないWNBAの1試合は300万〜500万回です。インディアナ大学コロンバス校の財務学准教授ブリューワーが示した研究結果は、クラークの影響力をテイラー・スウィフトに重ねています。IndyStarとUSA TODAYが10月13日から14日にかけて伝えた内容を、数字から整理します。

2000万〜4500万回 対 300万〜500万回、再生数が示す差

USA TODAYによると、クラークが出場するフィーバーの試合は、TikTok、X、Instagramで2000万〜4500万回のバイラル再生を集めます。クラークのいない一般的なWNBAの試合は300万〜500万回にとどまります。ブリューワーは「クラークはハイライトが取り上げられるとき、あらゆるデジタル媒体でバイラル再生を800%多く生み出します」と述べています。

ブリューワーはこの現象を「テイラー・スウィフト効果と呼べるものです」と表現しました。さらにクラークとフィーバーを合わせた再生数は、WNBAのほかの全チームを合計した数を上回ります。リーグの話題が1人の選手に集まる構図が、数字ではっきり出ています。

プレーオフの視聴者数も同じ流れにあります。第1ラウンド第3戦でエーシズがフィーバーに勝った試合は、USA NetworkとCNBCで平均225万人が視聴しました。第1ラウンドのプレーオフとしては史上2番目、2024年以降では最多の視聴者数です。フィーバーの2026年レギュラーシーズン全44試合は、全国放送の枠で届けられました。

ルーキーイヤーの2024年に起きた「量子的飛躍」

IndyStarによると、ブリューワーは「The Structural Transformation of WNBA Media & Consumer Economics in the pre- and post-Caitlin Clark Era」という研究をまとめています。対象の中心はクラークのルーキーイヤーである2024年です。この年、WNBAのSNS再生数は19.6億回に達し、1年で436%増えました。ブリューワーはこれを「量子的飛躍」と呼び、「それは意味のある数字です。人々はクラークに魅了されています」と語っています。

同じ研究で、ブリューワーはクラークがリーグ全体の活動の26.5%を占めたと算出しました。この数字には観客動員、グッズ、テレビ視聴が含まれます。アリーナで売れたチケットの6枚に1枚はクラークに起因すると算出し、テレビ視聴は300%増え、放送価値全体の45%がフィーバーの試合から生まれました。グッズ売上は500%増え、クラークは売上1位でした。

クラークの出場試合の平均視聴者数は120万人で、クラークのいない試合より199%多い数字です。フィーバーは1試合平均1万7000人を超える観客を集め、WNBAで初めて1シーズンの総観客数が30万人を超えたチームになりました。クラークは同じ年にルーキー記録となる769得点、337アシストも残しています。

1人に頼る市場の強さと脆さ

数字が示すのは、WNBAの商業価値がクラークに強く依存しているという事実です。再生数で10倍近い差があるなら、広告主も放送局もクラークの出場日を軸に動きます。リーグにとって追い風であると同時に、1人の不在が収益に直結する構造でもあります。

ブリューワー自身も「バスケットボールは1人のものではありません。バスケットボールはチームスポーツです」と述べています。クラークの影響でリーグに入ったファンを、エーシズのエイジャ・ウィルソンやドリームのリースら他の選手の試合へつなげられるかが、次のシーズンまでの課題です。ファイナルを戦うヴァルキリーズとドリームの試合が、クラーク不在の市場でどれだけ視聴者を集めるかが、その試金石になります。

クラーク効果はすでに証明されています。これから問われるのは、その熱量をリーグ全体の資産に変えられるかどうかです。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/study-caitlin-clark-creates-taylor-100805981.html

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