ワシントン・ミスティックスにとって厳しいシーズンが続く中、明るい話題となっているのが2人のルーキーオールスターの活躍です。ソニア・シトロンとキキ・イリアフェンが火曜日のシカゴ・スカイ戦で中心的役割を担います。一方、スカイのエンジェル・リースは日曜日の試合後、ポストプレイでの激しいコンタクトに対する審判の笛に怒りを爆発させ、悪態をついて不満を表明しました。
史上稀な2人のルーキーオールスター輩出
今シーズンのドラフトクラスからオールスターに選出されたのは、わずか3人のルーキーのみ。ダラス・ウィングスの全体1位指名ペイジ・ビューカーズと、ミスティックスの2人です。
シドニー・ジョンソン・ヘッドコーチは2人について絶賛しています。
「キキとソニアが人としてどれほど素晴らしいかを称えたい。彼女たちは競争心があり、本当に賢い。その組み合わせが重要なのです。間違いなく私たちをより良いチームにしてくれています」
ソニア・シトロン(3位指名)の成績
- 平均14.6得点、4.9リバウンド
- 全18試合でスターター出場
キキ・イリアフェン(4位指名)の成績
- 平均12.3得点、8.3リバウンド
- 全18試合でスターター出場
2人は唯一、ワシントンの全18試合でスターターを務めており、チームの中核として期待に応えています。ジョンソン・ヘッドコーチは「チームメイトやコーチたちが本当に彼女たちに注力してくれた」と、周囲のサポートの重要性も強調しました。
ミスティックスの浮き沈み激しいシーズン
ミスティックス(8勝10敗)は、3連勝で勝率5割まで押し上げた直後に2連敗を喫しています。木曜日にはリーグ首位のミネソタ・リンクスに92-75で大敗し、現在調整期間中です。
チームとしては厳しい状況が続いていますが、2人のルーキーオールスターの存在は、将来への希望の光となっています。特に両選手とも全試合スターター起用という信頼を受けており、早くもフランチャイズの顔として期待されています。
リースの審判への激しい怒り
一方、シカゴ・スカイ(5勝12敗)は日曜日、ミネソタで80-75の惜敗を喫しました。エンジェル・リースは16得点17リバウンドの見事なダブルダブルを記録し、レイチェル・バンハムが20得点を挙げましたが、勝利には届きませんでした。
特に問題となったのは、シカゴがわずか8本のフリースローしか与えられなかったことです。
タイラー・マーシュ・ヘッドコーチは困惑を隠せませんでした。「その理由は分からない。(我々は)ダウンロー(ポスト付近)で多くのコンタクトを受けているのは知っている。…それなのに、もっとフリースローラインに立てないのは少しフラストレーションが溜まる」
リースは試合後のコメントで、ポストプレイでの激しいプレイについて議論する際に悪態をついて怒りを表明しました。
「本当にフラストレーションが溜まります。なぜなら、私たちがインサイドでどれほど激しく戦っているかを知っているからです」
リースの発言からは、審判の判定に対する深い不満と、激しいポストプレイが適切に評価されていないという憤りが感じられます。
スカイの意外な傾向
興味深いことに、シカゴは今シーズン、ホームゲームでの勝利数(2勝)よりもアウェイゲームでの勝利数(3勝)の方が多いという珍しい現象を見せています。これは一般的なホームアドバンテージの常識に反する結果で、チームの特殊な状況を物語っています。
前回対戦の振り返り
両チームは6月17日にシカゴで対戦しており、ミスティックスが79-72で勝利しています。この試合では、カミラ・カルドーソが18得点10リバウンドのダブルダブルを記録しましたが、ブリトニー・サイクスがミスティックス側で32得点の爆発的パフォーマンスを見せて勝利を決定づけました。
今回の再戦では、ミスティックスの2人のルーキーオールスターがどのような活躍を見せるか、そしてリースの怒りがコートでどのような形で表現されるかが注目ポイントとなります。
引用:YARDBARKER

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