幼少期からWNBAスターになるまでの軌跡
ジョーディン・カナダ選手は1995年8月11日、アメリカ・ロサンゼルスで生まれました。小さい頃から負けず嫌いな性格で、地元のWindward Schoolでは女子バスケットボールの中心選手として活躍。全米レベルの大会やマクドナルド・オールアメリカンゲームにも選出されるなど、高校時代からすでにトップアスリートの片鱗を見せていました。
UCLAに進学したカナダ選手は、1年目からスタメンPGを勝ち取り、フレッシュマン・オブ・ザ・イヤーを獲得します。通算アシスト数は歴代1位、得点も2位。プレーの特徴はとにかくスピードが速く、広い視野で味方にパスを供給できる点です。必要な場面で自ら仕掛けて得点力もあり、チームの攻撃をいとも簡単に活性化させることができました。2015年にはWNIT優勝にも貢献し、リーダーシップと勝ち切る力が評価されたことで、WNBAのスカウトたちの注目を一手に集める存在となりました。
そして2018年のWNBAドラフトではシアトル・ストームに1巡目5位で入団。偉大なガード、スー・バードの後継者という大きな期待とプレッシャーを背負いながらも、すぐさま持ち前のスピードとディフェンスセンスで活躍。ルーキーイヤーでいきなり優勝を経験し、2年目にはスティール王、3年目にも2度目のWNBA制覇を成し遂げます。強豪チームで培った勝者のメンタリティーは、彼女のその後のキャリアにも大きく影響を与えました。
逆境への挑戦、そしてアトランタでの新たな覚醒
その後ロサンゼルス・スパークスへと移籍したジョーディン選手は、2023年にキャリア最高の13.3得点・6アシストを記録。攻撃でもディフェンスでもチームを引っ張る存在となります。順風満帆にも見えた彼女ですが、2024年のアトランタ・ドリーム移籍後は故障に苦しみました。開幕から手や指の怪我で長期離脱、さらに2025年プレシーズンには膝の負傷も重ねてしまいます。
それでも諦めることなくリハビリに励み、シーズン途中で復帰。復帰初戦からリバウンド・アシスト・スティール全てで存在感を発揮し、コートに戻った瞬間からチームに“流れ”を呼び戻しました。今季は平均10.6得点、4.8アシスト、1.8スティールと、怪我の影響を感じさせないパフォーマンスを展開。仲間の信頼も厚く、ドリームの新生オフェンスの中心として活躍しています。
また、2025年は新ヘッドコーチのもと「走れるチーム」「3P重視」のスタイルへ進化。グリナーやジョーンズといった有力インサイドプレーヤーとのピック&ロールやカットインを武器に、より多様な攻撃パターンを生み出しています。ジョーディン本人も「いまの私はリーダーとして声を出し、仲間の士気を上げることに努めている」と語り、自身の成長を実感しています。
今後への期待と“革命児”ジョーディン・カナダの未来
今やジョーディン・カナダは単なる「走って守れるガード」ではなく、アトランタ・ドリームの核となる存在です。彼女がコートに立つとピック&ロールや高速トランジションが次々と決まり、味方の得点バリエーションが一気に増加します。3ポイントシュート成功数も大幅に向上し、リズミカルな速攻バスケットでリーグトップクラスの得点力を実現。カナダ選手の復帰後は、チーム全体の平均得点・アシスト数・攻撃効率が目に見えてアップしており、その“勝者のDNA”がいかに大きいか証明されています。
これからもジョーディン・カナダ選手は、怪我にも負けず、類まれなスピードと卓越した司令塔力、そして自ら切り込む闘志でアトランタ・ドリームをWNBAの頂点へ導く存在となるでしょう。「次はどんなバズるプレーを見せてくれるのか?」――今後も彼女の一挙手一投足から目が離せません。バスケファンならずとも、多くのスポーツファンに勇気と感動を与えてくれることでしょう。

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