ダラス・マーベリックスのクーパー・フラッグ(全体1位)が、サマーリーグ2戦目で驚異的な変貌を遂げました。土曜日午後、ラスベガスで行われたサンアントニオ・スパーズ戦で31得点を記録。しかし、昨年の全体2位ディラン・ハーパー率いるスパーズには69-76で敗れ、雪辱を完全に果たすことはできませんでした。
デビュー戦の悪夢から一転!シュート成功率が劇的改善
フラッグの2戦目の成績:
- 31得点、4リバウンド
- フィールドゴール:20本中10本成功(50%)
- 3ポイント:8本中3本成功(37.5%)
木曜日のデビュー戦との比較:
- 得点:10点→31点(21点増)
- FG成功率:23.8%→50%(倍以上の改善)
- 3ポイント:0/5→3/8(ついに成功)
まさに別人のようなパフォーマンス。特に第2クォーターでは前半15得点のうち12得点を挙げ、2桁点差の劣勢からチームを引き戻しました。
完璧なアリウープ!フラッグが見せた身体能力
第3クォーター序盤、スパーズが6-0のランで試合を支配しかけた時、フラッグが反撃の狼煙を上げました。ライアン・ネンブハードからのパスを受けて完璧なアリウープダンクを決めたのです。
「コート全体を走りながらパスを要求していた」というこのプレーは、フラッグの高い身体能力とバスケットIQを同時に示すものでした。第3クォーター終了間際にも片手ダンクを簡単に決め、観客を沸かせました。
惜しくも逃した「サマーリーグ最高のポスター」
第4クォーターでも勢いは止まりませんでした。接戦の中で3ポイントシュートを決め、さらにオサイ・オシフォの上から「サマーリーグ開幕3日間で最高のポスターダンク」になりかけたプレーも見せました。惜しくも決まりませんでしたが、その挑戦的な姿勢がフラッグの成長を物語っています。
しかし、スパーズは第4クォーター序盤に12-6のランを決め、一時は16点差まで広げて試合を決定づけました。
スパーズの主な得点者:
- デビッド・ジョーンズ=ガルシア:21得点(ベンチから)
- ディラン・ハーパー:16得点、6リバウンド(鼠径部の問題で17分限定出場)
- オサイ・オシフォ:12得点
マーベリックスの得点者:
- クーパー・フラッグ:31得点
- マイルズ・ケリー:11得点(唯一の2桁得点者)
- マシュー・クリーブランド:8得点
フラッグは文字通り「マーベリックスのオフェンスの大部分」を担いました。チームメイトのサポート不足が敗因の一つとなりましたが、個人としては素晴らしい回復力を示しました。
次戦は月曜日、シャーロット・ホーネッツ戦。デビュー戦の悪夢を払拭し、真の実力を証明したフラッグ。しかし、チームを勝利に導くという最も重要な課題は、まだ達成されていません。ドラフト1位の重圧を背負いながら、どこまで成長できるか。サマーリーグの残り試合が、彼の将来を占う重要な指標となりそうです。

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