ケイトリン・クラーク

またも“プロバブル(背中)”──オールスター明け初戦、フィーバーが公表したクラークの負傷レポートと、残り17試合5位という現実

 

オールスターの余韻が消えないうちに、フィーバーから現実的な一報が届きました。現地7月27日夜、チームは翌28日のシアトル・ストーム戦に向けたステータスレポートを公表し、ケイトリン・クラークを「プロバブル(背中)」と記載しました。オールスターブレイク明けの初戦、しかも3連戦のロードトリップ初日という重要な一戦で、エースの名前がまた負傷リストに並んだことになります。ただ、この「プロバブル」という4文字を額面どおりに不安材料として読むべきかというと、話はもう少し複雑です。

オールスター明け初戦、レポートに並んだ3人の名前

フィーバーが公式Xで出したレポートには、クラーク以外にも2人の名前がありました。ブリー・ホールが左足首でプロバブル、ダミリス・ダンタスが左膝でNWT(チームに同行せず)です。クラークについての記載は「Caitlin Clark – Probable (back)」というシンプルな一行のみでした。HEAVYの報道によれば、クラークは今季ここまで23試合に出場し、平均21.0得点7.9アシスト3.8リバウンド、フィールドゴール成功率43.5%、3ポイント34.5%、フリースロー86.4%という数字を残しています。

一方の迎え撃つストームは、エジ・マグベゴーが顔面の負傷で欠場となります。得点源はドミニク・マロンガの平均16.3得点8.5リバウンド、ナティーシャ・ヒーデマンの15.6得点4.6アシスト、フロージェイ・ジョンソンの13.7得点5.3リバウンド、アワ・ファムの11.1得点6.0リバウンド。インサイドの主柱を欠く状態で、20歳のマロンガにかかる負荷は相当なものになりそうです。

「毎試合プロバブル」が続く背中の問題

見落としてはいけないのは、この背中の問題が今季ずっと続いているという点です。クラークはこの故障で4試合を欠場しており、復帰後はすべての試合で「プロバブル」としてレポートに載り続けています。再発の引き金になったのは6月24日のフェニックス・マーキュリー戦で、フィーバーは109対111で敗れた試合でした。

つまり、今回の記載は「新たな異常」ではなく「継続中の管理」に近いものです。ここが読み解きのポイントで、フィーバーはおそらくリスクをゼロに見せないための保険としてクラークをレポートに残し続けているのでしょう。逆に言えば、シーズン終盤に向けて彼女の背中が完全にクリアになる日は、当面来ないのかもしれません。7月17日にストームを110対107で下し、翌18日にリバティを108対88で圧倒し、22日にはサンを123対88と粉砕した直近の戦績を見れば、少なくともコート上のパフォーマンスは負傷を感じさせない水準にあります。

残り17試合、5位のフィーバーに猶予はない

フィーバーは現在17勝10敗でリーグ5位。レギュラーシーズンは残り17試合で、2位から4位のゴールデンステート・バルキリーズ、ラスベガス・エーシズ、ダラス・ウィングスとの差はわずか2ゲームです。上位シードを取れるかどうかで、プレーオフの組み合わせは大きく変わります。

ここで筆者が注目したいのは、フィーバーの出場管理と順位争いが正面衝突しかねないタイミングに入ったことです。3連戦のロードトリップという日程は、本来なら休ませたい選手を休ませにくい構造をしています。しかも初戦の相手は7月17日に3点差まで詰め寄られたストーム。楽勝を計算できる相手ではありません。クラークの出場時間を守りながら勝ち星を積むという二兎を追う作業が、これから2か月続くわけです。

試合情報とこの先の日程

フィーバー対ストームは現地7月28日午後9時30分(日本時間7月29日午前10時30分)、シアトルのクライメット・プレッジ・アリーナでティップオフ。中継はESPNです。ロードトリップはこの後、7月31日にポートランド・ファイア戦、8月2日にミネソタ・リンクス戦と続きます。特にリンクス戦は現在リーグ最上位を走るチームとの対戦で、フィーバーの現在地を測る試金石になるはずです。

オールスターでクラークはケルシー・ミッチェルと合わせて45得点を記録し、所属したチーム・スプーンが129対122でチーム・クープを破りました。その勢いをそのままレギュラーシーズンに持ち込めるか。まずは28日、レポートの「プロバブル」がどう決着するかを見届けたいところです。

引用:https://heavy.com/sports/wnba/indiana-fever/caitlin-clark-injury-update-seattle-storm/

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です