インディアナ・フィーバーが現地9月18日、敵地でトロント・テンポを103対85で下しました。この試合最大の見どころは、ケルシー・ミッチェルが33得点を記録し、シーズン合計を1034得点に伸ばしてエイジャが持っていたWNBAのシーズン得点記録(1021得点)を更新したことです。クラークも28得点14アシスト6リバウンドと存在感を示しましたが、チームとしては16点あったリードを一時3点差まで詰め寄られる場面もあり、個人の偉業とチームの不安定さが同居する、なんとも消化しきれない夜になりました。
33得点で刻んだ新記録、乱高下の試合を象徴する数字たち
フィーバーは前半、フィールドゴール28本中20本を沈める猛烈な効率でリードを広げ、一時は16点差まで突き放しました。クラークとミッチェルの2人だけで前半30得点、チーム全体で3ポイントを8本沈める快調な立ち上がりでした。ところがテンポは前半終了間際の2分19秒で12対0のランを決め、フィーバーのリードはわずか3点まで縮小。試合の主導権が揺れ動く展開になりました。
その中でミッチェルは33得点を積み上げ、エイジャが持つシーズン1021得点のWNBA記録を突破。今シーズンの合計を1034得点まで伸ばしました。さらにこの試合で3ポイントを7本沈め、シーズン通算の3ポイント成功数を128本に到達させています。これはリーグ記録保持者のハワードが持つ129本(更新中)にわずか1本差まで迫る数字です。クラークは15本中7本のフィールドゴールと12本全てのフリースローを沈めて28得点、14アシスト、6リバウンド。第4クォーターだけで10得点を挙げ、フリースロー8本とアシスト3本でチームを突き放しにかかりました。守備面ではフィーバーが第4クォーターのテンポを12得点、18本中4本成功の低調な数字に封じ込め、終盤の踏ん張りが勝敗を分けています。一方で前半だけで13個のファウルを犯し、テンポに20本のフリースローを与えた点は課題として残りました(テンポは7本を外しています)。
エイジャが切り開いた記録を、2年後にミッチェルが更新
エイジャがシーズン1021得点でWNBAの新記録を樹立したのは2024年、当時のMVPシーズンでのことでした。ジュエル・ロイドが持っていた記録を塗り替えたその金字塔を、2年後にミッチェルが更新した格好です。ミッチェルにとって今シーズンはすでに記録づくしで、8月には20得点以上を記録した試合を21試合、22試合、23試合と連続で積み重ねてリーグ記録を更新し、月間最優秀選手も2カ月連続で受賞しています。その勢いの延長線上に、今回のシーズン最多得点記録があると捉えると納得感があります。クラークというディフェンスを引きつける存在の隣で、ミッチェルが得点を積み上げやすい構図が生まれているのも見逃せない背景です。ただし今回の記録がチームとして最大16点あったリードを守り切れない試合の中で生まれた点は、個人の充実とチームの粗さが表裏一体であることを物語っています。
プレーオフを前にした光と影、記録更新の先にあるもの
シーズン終盤のこの時期に、ミッチェルが得点記録を打ち立てたことはフィーバーにとって大きな自信材料になるはずです。3ポイント成功数でもハワードの記録まで残り1本に迫っており、近い試合で新たな記録更新が生まれる可能性も十分にあります。一方で今回の試合で露呈したファウルの多さやリードを守り切れない脆さは、プレーオフの短期決戦では致命傷になりかねません。個人的には、ミッチェルとクラークという歴史的な得点力を持つ2人がいる以上、フィーバーの攻撃力そのものを心配する必要はないと見ています。むしろ鍵を握るのは、今回のように得意分野で圧倒しながらも守備の集中力が途切れる時間帯をどれだけ減らせるかという規律の部分です。記録ラッシュに浮かれず、この課題にどう向き合うかがプレーオフでの立ち位置を左右しそうです。
観戦情報
フィーバーはこのままプレーオフ進出をかけた終盤戦を戦っていきます。ミッチェルの3ポイント記録更新がかかる次戦以降の日程やテレビ・配信情報は、WNBA公式サイトおよびフィーバーの公式サイトで随時確認できます。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/fevers-kelsey-mitchell-sets-wnba-020244907.html

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