クレイを3P対決で破った37位ルーキー、ヒートに現れた左利きの伏兵

 

ヒートのクレイ・トンプソンが、ルーキーのライアン・コンウェルを高く評価しています。夏のスリーポイント対決でクレイが敗れたという話題を、ClutchPointsが10月2日に伝えました。通算で歴代屈指のシューターと呼ばれる存在を打ち負かした新人に、チームの内外から視線が集まっています。

クレイが明かした敗戦と称賛

コンウェルは2026年のドラフトでヒートから全体37位で指名されたルーキーです。トレーニングキャンプ後の取材でクレイは、「夏のこのドリルで彼に負けたから、ちょっと悔しいよ」と笑いながら振り返ったと伝えられています。

クレイが驚いたのはシュートだけではありません。この日のコンウェルがフルコートでボールマンに当たり続けた守備を、クレイは高く評価しました。コンディションの良さにも触れ、きれいな左利きのジャンプシュートを持っているとも称賛しています。コンウェル本人は、相手が誰であっても競り合う姿勢は変わらず、クレイは歴代でも指折りのシューターだと語っています。

ルーキーの経歴と数字

コンウェルはインディアナ州立大、ザビエル大、ルイビル大で1シーズンずつプレーしてきた異色の経歴の持ち主です。最初の2校ではスリーポイント成功率が40%を超えていました。夏のサマーリーグでは4試合で平均20.5点を挙げています。ただしシュート成功率は41.7%、3P成功率は30.6%にとどまりました。点を取る力と、確率を安定させる課題の両方が表れた数字です。

一方で、数字だけを見ると課題も見えてきます。サマーリーグの30.6%という確率は、NBAのスリーポイントラインでは決して高いとは言えません。大学時代の数字が通用するかを確かめる作業は、これからが本番です。それでも、ベテランのクレイが名指しで評価した守備と体力は、確率が安定する前でもコートに立つ根拠になり得ます。エリック・スポールストラ監督も、競争心とボールへの執念、そして試合にさまざまな形で影響を与える姿勢を評価しています。ヒートが日頃から重視する、泥臭いプレーを厭わない姿勢にうまく合う選手だと言えるでしょう。

今後の展望と筆者の考察

ここからは筆者の見立てです。2巡目の中位指名で入った新人が、ベテランの名手に認められるのは、ローテーション入りを争ううえで大きな後押しになります。サマーリーグで30.6%にとどまった3P成功率が、NBAのトップレベルで上向くかどうかが最初の関門です。

大学で40%超を記録した実績があるだけに、環境に慣れて確率が戻れば、ベンチから流れを変える役割を担える可能性はあります。守備で体を張れる点も、ヒートの起用法に合いそうです。クレイはウォリアーズ時代に4度の優勝を経験し、ドリルで負けたことを笑いに変えながら新人を持ち上げました。ベテランが後輩に居場所を与える空気づくりは、チームの一体感にもつながります。ファンの間では、クレイを破った新人が本当にローテーションに食い込むのかという議論が、これから盛り上がりそうです。

もう一つ見逃せないのは、ベテランと新人の関係性です。通算で歴代屈指のシューターに数える声がある相手を、ルーキーが臆せず打ち負かしたという事実は、本人の自信にも直結します。コンウェルが練習で競り合う姿勢を崩さなければ、ヒートのベンチ争いはいっそう激しくなるでしょう。クレイが「悔しい」と口にしながらも笑顔で称賛したことは、チームの空気が良好であることを示す小さなサインです。キャンプ序盤の話題としては、ほほえましい一方で、競争の厳しさもにじむ出来事でした。

関連情報

ヒートはクレイとヤニス・アデトクンボを軸にした新体制で、新シーズンに臨みます。コンウェルが開幕ロースターの座を勝ち取れるか、プレシーズンの起用から目が離せません。

引用:https://clutchpoints.com/nba/miami-heat/heat-news-klay-thompson-shouts-out-miami-rookie-after-beating-him-in-three-point-drill

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