28勝を挙げながら、プレーオフ1回戦でエーシズに敗れたインディアナ・フィーバー。シーズンが終わったいま、チーム内外で語られているのは「何を変えるのか」という一点です。数字だけを見れば成功のシーズンなのに、この空気感のズレこそが今オフ最大の注目点だと感じました。
28勝は球団史上3位、それでも「残念」と言われる理由
The IX Sportsの報道によると、フィーバーのレギュラーシーズンの勝利数は28で、勝率は63.6パーセントです。これは球団史上3番目の好成績にあたります。攻撃面はリーグ最高の評価で、ケルシー・ミッチェルとケイトリン・クラークはいずれもMVP投票でトップ4に入りました。アリーヤ・ボストンは再びオールスターに選ばれ、ルーキーのレイブン・ジョンソンも存在感を示しています。
それでも空気が重いのは、終盤の失速が大きかったからです。8月20日時点で24勝12敗、3位につけ、2位とは1.5ゲーム差でした。そこからの成績は、プレーオフを含めて5勝6敗です。結果として3年連続で第6シードに落ち着き、1回戦では1勝しか挙げられませんでした。GMのアンバー・コックスは「We’re disappointed.」と語っています。
攻撃はリーグ最高、守備は8位という非対称
今回の記事で最も重要なのは、チームの弱点が数字で明確になっている点です。攻撃がリーグ1位なのに対し、守備レーティングは8位にとどまりました。攻守の差が大きいチームは、シュートの調子が少し落ちるだけで勝敗が逆転しやすくなります。プレーオフの短期決戦で脆さが出たのも、この構造を考えると自然です。
ヘッドコーチのステファニー・ホワイトは、守備の課題について戦術と人員の両面があると認めています。そのうえで「できている時間帯もあった。大事なのはその意識を継続することだ」という趣旨の話をしています。コックスも「守備面で改善が必要なのは明らか」と話し、フロントコートの層の厚さと、ウイング陣の得点面での上積みも課題に挙げました。
ロールプレイヤー投資は正解だったのか
もう一つの論点が、ベンチ層の構成です。今季はミッチェル、レキシー・ハル、ソフィー・カニンガム、ダミリス・ダンタスを再契約し、ミシャ・ハインズ=アレン、タイアシャ・ハリス、モニーク・ビリングス、シャトリ・ウォーカー=キンブローをフリーエージェントで加えました。ところが記事によれば、高額契約のハル、ビリングス、カニンガムの3人は出来にばらつきがありました。
最終戦でスターたちと並んでコートに立ったのは、ハインズ=アレンとジョンソンでした。つまり、フロントが選んだ序列と、勝負どころで実際に頼られた選手がずれていたことになります。記事はここから、補強の方針そのものを見直すべきかどうかを問うています。私は、同じ型の補強を重ねるより、守備で計算できる大型のウイングやリムプロテクターに予算を寄せる判断のほうが、このロスターには合うと考えます。ただし、これは筆者の見立てであり、球団の発表ではありません。
ホワイトの去就と、今オフの見どころ
ホワイトは続投を望んでいると話していますが、決定は球団側にあるとも述べています。現時点で球団が体制変更を公式に決めたという情報はなく、記事も明確な計画は示していません。ですので、コーチ交代が確定したかのように受け取るのは避けたほうがよさそうです。
今後の焦点は三つあります。ひとつは、ホワイトが指揮を続けるのかどうか。ふたつめは、フロントコートの補強とウイングの底上げが具体的にどう進むのか。みっつめは、ボストンの契約延長後のチームがどう設計されるのかです。ファンの間では「攻撃が良いのだから大きくいじるな」という声と、「守備を変えない限り上には行けない」という声に割れそうで、ぜひ皆さんの意見も聞いてみたいところです。

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