ウィングスの会場にいた男が、ヴァルキリーズの「一生の味方」を名乗った転機

 

導入
WNBAのプレーオフ準決勝でヴァルキリーズがエーシズをスイープした直後、NBAのカイリー・アービングがSNSで意外な宣言をしました。ダラス・マーベリックスの34歳ガードが、ゴールデンステートとは縁のないはずのヴァルキリーに「一生の味方」になったと表明したのです。Yahoo Sportsの報道によると、投稿はXで行われました。第一印象は、勝ち馬に乗っただけの軽いノリではなく、今年のヴァルキリーズの勢いが他競技の有名選手まで動かしているという、リーグの空気の変化そのものだというものです。

何を投稿したのか
アービングが書いたのは、”Shoutout to the Valkyries! Y’all really are like that!! Got a lifelong supporter now!”という短い一文です。ヴァルキリーズを称える言葉で始まり、最後に「生涯のサポーターを手に入れたよ」と結ばれています。

ここで注目したいのは、アービングとゴールデンステートの間に本拠地としてのつながりがない点です。報道によれば、ダラスのファンの一部は面白く思わないかもしれないとされています。というのも、アービングはこれまでダラス・ウィングスの試合に足を運んでおり、ウィングスのペイジ・ベッカーズとも親交があるからです。身近な関係を持つチームがあるにもかかわらず、別のチームへの支持をはっきり口にしたことで、SNSでは議論になりやすい構図が生まれています。

ヴァルキリーズが「応援したくなる」理由
投稿のきっかけになった準決勝は、ヴァルキリーズが第3戦を延長の末に87対77で制し、前年王者のエーシズを3連勝で退けたシリーズでした。ClutchPointsの報道では、ゲイビー・ウィリアムスの終盤の一撃でリードを8点に広げたことが伝えられています。

チームの背景も、共感を呼びやすい物語です。Yahoo Sportsによれば、ヴァルキリーズは創設2年目で、初年度は23勝21敗ながらサプライズのプレーオフ進出を果たしました。ベロニカ・バートン、ケイラ・ソーントン、セシリア・ザンダラスキーニの3人は、他チームが手放したことで拡張ドラフトを経て加わった選手たちです。さらに今季のオフにウィリアムスとカイア・ストークスを獲得したことが、ディフェンスを一変させたと同記事は評価しています。

つまりこのチームは、余り物から出発して王者を倒した存在です。アービング自身、膝の長期離脱から復帰を目指す立場にあり、下から這い上がる物語に重なるものを感じたとしても不思議ではありません。ただしこれは筆者の推測であり、本人が理由を語ったわけではありません。

過去との比較:他競技スターの応援は何を意味するか
これまでもNBA選手がWNBAの試合に姿を見せることは珍しくありませんでした。ただ、特定の球団への支持を「生涯」という言葉で公言する例はそう多くありません。多くの場合は、友人や家族が所属する地元球団への応援にとどまっていました。

今回のアービングは、地縁も血縁も理由にしていません。プレーの質と物語に惹かれて支持先を選ぶという形は、WNBAが「地域の球団」から「リーグ全体のコンテンツ」へと見られ方を広げていることの表れだと考えられます。ファンが贔屓を選ぶ基準が、地理ではなく試合内容に移ってきているのです。

今後の展望:ファイナルでの注目点
ヴァルキリーズは、ファイナルでアトランタ・ドリームと対戦します。アービングの投稿がファイナルの注目度をどれだけ押し上げるかは数字では測れませんが、話題が広がるほど普段WNBAを見ない層が試合を開く可能性は高まります。

一方で、ダラスのファンの反応は気になるところです。ウィングスを応援してきた人にとって、アービングの宣言は複雑に映るかもしれません。ベッカーズとの関係を考えれば、ウィングスへの敬意が消えたとは言い切れず、今後アービング自身がどう補足するのかも見どころです。

観戦のポイント
ファイナルは、守備で相手の得点を抑え込むヴァルキリーズと、決勝進出を決めたドリームの対決です。初出場の勢いと、安定した戦いぶりのどちらが上回るのか。試合前の予想合戦から、SNSでの応援表明まで、シリーズ全体を通して楽しめる顔合わせになりそうです。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/kyrie-irving-announces-now-lifelong-085000504.html

※補足出典:https://clutchpoints.com/wnba/golden-state-valkyries/valkyries-news-golden-state-swept-champion-aces-wnba-finals

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