スパーズは現地10月14日(水)、プレシーズンでサンズを123-103で下し、今季初勝利を挙げました。この試合でフォックス、キャッスル、ハーパーの3人のガードを同時に先発させ、ヴァッセルとウェンバンヤマを加えた新ラインナップを初めて試しました。立ち上がりは苦しみましたが、試合を終えたウェンバンヤマの表情に不安はありませんでした。
最初の5分は3点、その後に噴き出した攻撃力
ClutchPointsによると、スパーズは試合開始から5分間で3得点、シュートは10本中1本しか決まりませんでした。3人のガードはこの時間帯に得点もアシストも記録できていません。新ラインナップの初陣としては最悪に近い入りです。
ところが、そこから流れが変わりました。最終スコアは123点で、最初の5分を除いた残りの時間で120点を奪った計算になります。数字を見ると、ウェンバンヤマがチーム最多の19得点に4ブロックを加え、キャッスルは18得点を挙げました。キャッスルはフリースローを15本中14本沈めており、成功率は93%を超えています。
フォックスは9得点4アシストで、3ポイントは2本中2本成功です。ハーパーは17分の出場で9得点6リバウンドを記録しました。3人のガードの合計は36得点で、チーム得点の約3割を占めます。同時に立った時間帯に点が止まった事実と、試合全体で数字を残した事実は、どちらも本物です。
昨季62勝のチームが、なぜ布陣を変えるのか
スパーズは昨季62勝20敗を記録しました。ウエスタン・カンファレンス決勝ではサンダーを7戦で破り、NBAファイナルに進んでいます。ファイナルではニックスに5戦で敗れました。主力の大半が残る中で、3人の最良のガードを同時に使うという選択は、勝てなかった最後の壁を越えるための賭けです。
ウェンバンヤマは試合後、序盤は正しいことをしていたが得点が足りなかったと振り返り、いくつかの良いシュートを外したと述べました。さらに、一度オフェンスがかみ合うと本当にかみ合ったと語っています。3ガードが機能するかと問われると、「昨季と同じくらい自信がある。誰も悪くなってはいない」と答えました。
3ガードの価値は、開幕後の相手が決める
この日のサンズは主力を欠いた陣容でした。123-103という点差は、そのまま新布陣の完成度を示すものではありません。それでも、最初の5分で1本しか決められなかったラインナップが、試合を通して20点差をつけたことは意味を持ちます。崩れた状態から立て直す力を、プレシーズンの段階で見せたからです。
課題ははっきりしています。ボールを持てる選手が3人並ぶと、外のシュートとスペーシングの質が問われます。フォックスの3ポイントが2本中2本決まったことは、その答えの一部です。ウェンバンヤマが中心に立ち、キャッスルがフリースローで確実に加点する今のスパーズは、3ガードを続ける価値のあるチームです。
数字で整理すると、スパーズの3ガードの価値は二つに分かれます。ひとつは守備です。ウェンバンヤマが4ブロックを記録した事実が示すとおり、リムを守る最後の壁がいる限り、ガード陣は前から強く当たれます。もうひとつは得点の分散です。ウェンバンヤマ19点、キャッスル18点、フォックスとハーパーが各9点と、得点源が一人に偏っていません。相手は一つの形を消しても、別の形で失点します。
昨季ファイナルで敗れた経験は、この布陣の動機そのものです。62勝のチームが現状維持を選ばず、あえて形を変えてきました。序盤の1本しか決まらない時間帯を経ても、ウェンバンヤマが自信を口にしたことが、チームの現在地を物語っています。

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