ゴールデンステート・ヴァルキリーズは8月9日、チェイス・センターでのロサンゼルス・スパークスとの「マストウィン」ゲームを72-59で制し、プレーオフ進出に向けて重要な勝利を収めました。両チームともに14勝15敗で並んでいた中での直接対決は、まさに運命を分ける一戦となりました。
試合展開
試合開始早々、セシリア・ザンダラシーニが3ポイントシュートを次々と決め、ヴァルキリーズのペースを作り出しました。第1クォーターを19-14でリードすると、第2クォーターではスパークスの得点をわずか9点に抑え、前半を33-23の10点リードで折り返しました。
第3クォーター開始直後、スパークスがケルシー・プラムとディアリカ・ハンビーを中心に7-0のランで反撃を開始。一時は流れがスパークスに傾きかけましたが、ヴァルキリーズは冷静に対応し、リードを保ちました。
第4クォーターの最初の6分間で12-5のランを決めたヴァルキリーズは、完全に試合をコントロール。スパークスのシュート成功率を32.8%に抑える圧倒的なディフェンスで、13点差の快勝を収めました。
ホームの14試合連続売り切れとなった18,064人の観客の前で、ヴァルキリーズはシーズンシリーズを3勝1敗とし、重要なタイブレーカーを獲得しました。
注目選手・スタッツ
ゴールデンステート・ヴァルキリーズ
- ベロニカ・バートン:16得点、5リバウンド、5アシスト
- セシリア・ザンダラシーニ:14得点(すべて前半)、3ポイント4/5成功
- ジャネル・サラウン:11得点、8リバウンド
- ティファニー・ヘイズ:8得点、7リバウンド、シーズンハイ6アシスト
ロサンゼルス・スパークス
- ディアリカ・ハンビー:15得点
- ジュリー・アレマン:10得点
- レイ・バレル(ベンチから):10得点
- ケルシー・プラム:わずか4得点(ヴァルキリーズのディフェンスに苦しむ)
試合後のコメント
ナタリー・ナカセヘッドコーチは試合前から「マストウィン」と位置づけていた一戦について、選手たちの奮闘を称えました。
ベロニカ・バートンは、ザンダラシーニのパフォーマンスについて「シシは私がこれまでプレーした中で最も安定した選手の一人です。序盤でシュートが決まることで、私たち全員に自信を与えてくれます。シシが調子良い時、私たちは皆安心感を覚えます」と語りました。
セシリア・ザンダラシーニは、プレーオフ争いの重要性について「私たちには残り試合が多くありません。だから毎晩プレーオフのメンタリティで臨まなければなりません。すべての試合が順位にとって重要だと分かっています」と述べました。
また、チームはシーズン途中で離脱したケイラ・ソーントンへの思いも込めて戦っています。ソーントンは膝の手術後初めてアリーナに姿を見せ、ジャンボトロンに映し出されると大きな歓声が送られました。ザンダラシーニは「KTは私たちのリーダーです。彼女がリハビリで順調に回復しているのを見られて嬉しいです。あの瞬間は私たちにさらなるエネルギーを与えてくれました」と感動的に語りました。
ナカセヘッドコーチは「私たちにはKTのためにこれをやり遂げるという目標があります。それはかなり危険な(強力な)モチベーションだと思います」と、チームの団結力を強調しました。
この勝利により、ヴァルキリーズは15勝15敗となり、西カンファレンス8位の座を単独で確保。一方のスパークスは14勝16敗となり、プレーオフ進出争いで一歩後退することとなりました。

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