2026年オフシーズンのフリーエージェント市場に、思わぬ大物が加わりました。サクラメント・キングスがデマー・デローザンをウェイブし、6度のオールスターに選ばれた歴戦のスコアラーが自由の身になったのです。7月6日に伝えられたこのニュースは、単なる戦力整理にとどまらず、優勝を狙う複数チームにとって魅力的な選択肢が市場に転がり込んだことを意味します。第一印象としては、まだ十分に得点力を保つベテランがなぜ、という驚きが先に立ちました。
サラリーキャップ都合のウェイブ
今回の決断は、再建を進めるキングスのサラリーキャップ都合によるものです。デローザンの来季契約2570万ドルのうち保証額は1000万ドルにとどまっており、キングスは代理人サイドとともにトレード市場を探ったものの、成立に至る条件が見つかりませんでした。仮にストレッチ条項を用いて1000万ドルの保証分を今後3シーズンに分散させれば、2026-27シーズンに2200万ドル超のキャップ余裕が生まれ、チームは高額課税ラインを大きく下回る見込みです。数字の上では、極めて合理的な整理と言えます。
キングスにとっては2シーズンを共にしたベテランを手放す判断となりましたが、若手中心の再建フェーズにおいては避けられない選択だったのでしょう。保証額を抑えた契約構造が、皮肉にも今回のウェイブを後押しした形です。トレードでの放出ではなくウェイブという形を選んだこと自体が、キングスの置かれた状況の厳しさを物語っています。
衰えぬ得点力、17年目の実績
放出とはいえ、デローザンの得点力が衰えたわけではありません。NBA17年目となった今季も平均18.4得点、フィールドゴール成功率はほぼ50%と、リーグ屈指の安定したスコアラーであり続けました。8月には37歳を迎えますが、ミドルレンジを軸にした彼の得点術は年齢の影響を受けにくく、勝負どころで一対一から得点を作れる能力は今なお貴重です。6度のオールスター選出という肩書きは伊達ではありません。
キャリアを通じて、彼はトロント・ラプターズ、サンアントニオ・スパーズ、シカゴ・ブルズ、そしてキングスと渡り歩きながら、一貫して二桁得点を刻み続けてきました。派手なダンクや3ポイントに頼らず、フットワークとステップで確実に点を取るスタイルは、現代のペース&スペース全盛の時代にあってむしろ独自の価値を放っています。ベテランならではの落ち着きとクラッチ力は、若いチームにとって得難い財産です。
次の移籍先はどこか
報道によれば、ウェイブ後のデローザンには複数のコンテンダーが関心を寄せているとされています。プレーオフの終盤、ハーフコートオフェンスが停滞する場面で一対一から得点を生み出せる選手は限られており、優勝を本気で狙うチームにとって彼のスキルセットは即戦力です。ベテランミニマムに近い金額で確保できるなら、費用対効果はさらに高まります。ベンチから流れを変える第二の得点源として、あるいは若手の手本として、彼を欲しがるチームは少なくないはずです。どの強豪が彼を迎え入れるのか、市場の動向から目が離せません。
関連情報
デローザンの次の所属先は、サマーの動向次第で数週間のうちに固まる可能性があります。彼がどのコンテンダーのユニフォームに袖を通すのか、そしてベテランとしてどんな役割を担うのか、2026-27シーズンの台風の目になりそうです。正式な契約発表を待って続報を追いかけましょう。
引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/49288211/sources-demar-derozan-cut-kings-hits-free-agency

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