WNBAへの復帰は、わずか13試合で幕を閉じました。かつてケイトリン・クラークとの接触で全米の話題をさらったチェネディ・カーターが、今月ラスベガス・エーシズを解雇され、次の舞台に中国を選びました。行き先はWCBA(中国女子バスケットボールリーグ)の前回王者、四川です。才能は誰もが認めるところですが、コート外の問題がまたしても道をふさいだ格好です。第一印象としては「またか」という既視感と、それでも彼女を必要とする場所が海の向こうにある、という現実の両方を突きつけられるニュースでした。クラークの“天敵”として名を刻んだ選手の去就だけに、日本のファンにとっても素通りできない一報です。
復帰13試合・平均12.2得点、それでも消えたロスターの椅子
カーターの2026年シーズンは、あっけなく終わりを迎えました。エーシズでの出場は13試合、平均は12.2得点。連覇を狙う王者にとって、決して悪い数字ではありません。それでも彼女はロスターから外れました。解雇の前には理由のはっきりしない欠場が続き、5月下旬には出場時間の少なさに不満をにじませる場面もありました。エーシズはこの件について多くを語らず、解雇の発表はSNS上で行われています。ベッキー・ハモン・ヘッドコーチは、すでにチームを離れた選手についてはコメントしない方針を示しました。High Post Hoopsも、今回の解雇を「驚きであると同時に、どこか避けられないものでもあった」と評しています。
何度も繰り返された別れ、そしてクラークとの“あの一件”
今回の離脱は、初めてのことではありません。カーターは2021年にアトランタ・ドリームを離れ、2022年にはロサンゼルス・スパークスでベンチに下げられました。2024年にはシカゴ・スカイでシーズンを完走したものの、2025年のロスターには残れませんでした。そのスカイ時代の2024年、クラークのルーキーイヤーにボールから離れた場面で強烈な接触を仕掛け、フレグラントファウルと大きな批判を招いたことは、多くのファンの記憶に残っているはずです。あの接触は当初の判定からフレグラント1に格上げされ、クラークをめぐる議論を一気に全米規模へと押し広げるきっかけにもなりました。得点力は本物である一方、行く先々でコート外の課題がついて回る——それが、繰り返される別れの背景にあります。低リスクで高いリターンを狙えるとされたエーシズの補強も、結局は実らずに終わりました。
中国では“歓迎される存在”、四川で狙う王座連覇
一方で、中国は彼女にとって決して未知の土地ではありません。2023年に黒龍江ドラゴンズ、2025年には武漢盛帆でプレーしており、WCBAでは実績も人気も築いています。今回加入する四川はリーグの前回王者で、カーターには連覇の中心を担う役割が期待されます。中国の女子バスケットボールファンからの評価は高く、温かく迎え入れられる可能性が高いと見られています。得点力に定評のあるカーターは、四川でも攻撃の柱としてまとまった出場時間を得る公算が大きく、WNBAでは十分に味わえなかった主役の座が待っているとも言えそうです。私見ですが、WNBAで“低リスク・高リターン”の賭けが不発に終わったカーターにとって、自分の力を存分に発揮でき、しかも歓迎される場所を選ぶのは、むしろ理にかなった判断です。問題は、この先WNBAへ戻る現実的な道筋が、今のところ見えないことでしょう。
エーシズは連覇へ、カーターは新天地へ
カーターを手放したエーシズは、2025年に手にした栄光の再現を目指してシーズン後半戦に臨みます。得点の選択肢を1枚失った影響が出るのか、それとも織り込み済みの計算だったのか。ここは今後の試合で見えてくるポイントです。一方のカーターは、四川のユニフォームでWCBAの新たなシーズンに向かいます。WNBAとWCBA、両リーグの王者級チームを渡り歩いてきた27歳が、海の向こうでどんな輝きを取り戻すのか。クラークとの因縁も含めて、彼女の一挙手一投足からは当分目が離せそうにありません。
引用:https://highposthoops.com/chennedy-carter-wont-be-back-in-the-wnba-anytime-soon

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!



