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ベンチから403点で昨季のリーグ最多をすでに突破──2試合連続20点超えのサラウンが、シックスプレーヤー賞争いを事実上終わらせました

 

今季のWNBAでシックスプレーヤー賞(最も優れた控え選手に贈られる賞)の行方が、8月に入って一気に見えてきました。ゴールデンステート・ヴァルキリーズのジャネル・サラウンが、トロント・テンポとの2連戦で立て続けに20点超えを記録し、2位以下を完全に置き去りにしています。High Post Hoopsは8月5日付で「もうサラウンに賞を渡してしまえばいい」という趣旨の記事を掲載しました。乱暴な言い方に聞こえますが、数字を並べていくと意外なほど正論に思えてくるのが今の状況です。

24点と21点、テンポとの2連戦で見せた圧倒的な決定力

サラウンは8月2日のテンポ戦で、ベンチから出場して両チーム最多の24得点を挙げました。フィールドゴールは15本中9本成功、3ポイントは4本沈めています。ヴァルキリーズはこの試合を96-79で制しました。

中1日で組まれた8月4日の再戦でも21得点。こちらは12本中8本、3ポイントはまた4本でした。チームは92-82で勝ち、今季のテンポとの対戦成績を3勝0敗としています。3試合で挙げた得点は合計61点に達しました。2試合目はカイラ・ソーントンが20点、ベロニカ・バートンが12得点8リバウンド7アシストと脇も締まっています。この結果ヴァルキリーズは21勝9敗、テンポは10勝20敗となり、両チームの立ち位置がはっきり分かれた2連戦になりました。

昨季のリーグ最多を、まだ14試合を残して抜き去りました

本当の凄みは通算値のほうにあります。High Post Hoopsによると、サラウンが今季ベンチから積み上げた得点は403点。3ポイント成功率40.5%という効率を保ったままの数字です。2番手はインディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガムで248点ですから、155点差ということになります。もはや「争い」と呼べる幅ではありません。

さらに驚くのは、昨季のベンチ得点リーグ1位がナティーシャ・ハイドマンの399点だったという事実です。今季は1チーム44試合制ですが、サラウンはまだ14試合を残した時点でその数字を追い越してしまいました。得点だけではなく、控え選手の中でリバウンド114本は全体1位、スティールも4位につけています。

開幕前、この賞の本命と見られていたのはラスベガス・エーシズのチェネディ・カーターでした。実際に序盤は結果を出していましたが、7月にチームを離れたことで構図が変わります。6月の時点ではカニンガムとサトゥ・サバリーが急浮上して混戦と言われていた賞レースが、わずか2か月で一人勝ちに収束したことになります。

「控え」という肩書きが、もう実態と合っていません

ここからは筆者の見方です。サラウンは昨季スターターとして起用されていた選手で、今季ベンチに回ったのは降格ではなく設計だと考えています。ヴァルキリーズのベンチは1試合平均35.9得点でリーグ最多、2位のチームに7点差をつけています。スターターの得点力を突出させず、第2ユニットに明確な得点源を置くことで、40分間を通して得点の波を消しにいく発想です。

この設計はプレーオフでこそ効いてきます。短期決戦ではローテーションが7〜8人に絞られるため、ベンチのエースは実質的な6人目のスターターになるからです。21勝9敗という成績は、その設計がすでに機能している証拠と言えます。

一方でカニンガムを軽く見るのは間違いです。5位につけるフィーバーにとって最も重要な控えであり、3ポイントの精度はリーグ屈指です。ただこの賞は一発の派手さではなく積み上げで決まる性格が強く、残り14試合で155点差を詰めるのは現実的とは言えません。

受賞発表はシーズン終了後、見どころは「どこまで伸びるか」に移りました

今季のレギュラーシーズンは1チーム44試合制で、9月24日まで続きます。ヴァルキリーズもフィーバーも残りは14試合前後です。受賞者はレギュラーシーズン終了後に発表されるため、ここからの見どころは賞の行方そのものより、サラウンがベンチ得点の数字をどこまで積み上げるかに移ったと言っていいでしょう。チームの30試合で403点というペースをそのまま残り14試合に当てはめると、シーズン合計は590点前後に届く計算になります。

拡張2年目のヴァルキリーズが、上位争いをしながら個人賞まで持っていく。1年目にプレーオフ進出を果たしたチームの成長曲線としては、かなり急な部類に入ります。ヴァルキリーズの試合はWNBA League Passなどで視聴できますので、残り14試合はサラウンがベンチから立ち上がる瞬間にぜひ注目してみてください。

引用:https://highposthoops.com/janelle-salaun-firmly-shutting-door-sophie-cunningham-wnba-award-case

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