ロサンゼルス・スパークスのケイト・マーティンをめぐって、少しだけ気まずい時間が流れました。今季ほとんどコートに立てていない元アイオワ大のガードについて、ヘッドコーチのリン・ロバーツが取材で語った内容が、来季の残留を保証するものではなかったからです。ハイポストフープスが8月26日に伝えたやり取りを読むかぎり、スパークスがマーティンをどう位置づけているのかは、いまだにはっきりしません。ファン人気だけなら球団屈指の存在が、なぜ出番を得られないのか。その答えは、まだ誰も口にしていないように見えます。
7月22日から8月20日まで、出場はわずか3試合
数字を並べると、状況の異常さがよく分かります。マーティンは7月22日にごく短い時間だけ出場したあと、8月18日まで一度もコートに立っていません。8月20日のアトランタ・ドリーム戦での出場時間は4分でした。今季の1試合平均出場時間は7分前後にとどまり、これはキャリアで最も少ない水準です。
ルーキーイヤーのラスベガス・エーシズでは平均11.5分、昨季のゴールデンステイト・ヴァルキリーズでは平均16.4分でしたから、いまの起用は昨季の半分にも届きません。ロバーツは月曜、2027年に向けてベンチの組み合わせを見極めている最中だと説明したうえで、「あのポジションは選手が多く、ローテーションが難しいのです」と語りました。ただ、記者から「マーティンには過去2シーズンぶんのデータがすでにある」と指摘されると、同意はしたものの、それ以上は踏み込まなかったと伝えられています。
観客席から指名された18位が、2年で3球団目にいます
マーティンの歩みは、この2年で驚くほど揺れました。2024年のドラフトでは観客席に座ったまま2巡目全体18位でエーシズに指名され、その光景が大きな話題になりました。ルーキーシーズンは34試合に出場し、平均2.6得点、3ポイント成功率37.5%を記録しています。
2025年にはヴァルキリーズが拡張ドラフト全体6位で獲得し、平均6.2得点2.7リバウンドまで数字を伸ばしました。40分換算では3ポイントを10.7本放って3.3本成功させ、試投数はリーグ2位、成功数は5位です。総得点の65.5%が3ポイントによるもので、シューターとしての価値は決して低くありません。
ところが2026年5月7日、ヴァルキリーズはマーティンをウェーバーにかけます。3日後にスパークスが獲得しましたが、その契約は正規のロスター枠ではなく、選手育成枠でした。育成契約の選手は年間12試合までしかアクティブ登録できず、その日に自分が登録されるかどうかも当日まで分かりません。準備は毎日するのに、出番があるかは毎日分からない。マーティンが過ごしてきたのは、そういう1年です。
見る必要がないのか、見るつもりがないのか
ロバーツの言葉は、正反対の2通りに読めます。ひとつは、球団がすでにマーティンの残留を決めているから、いまさら確認する必要がないという解釈。もうひとつは、来季の構想から外れているため、時間を割く価値のある若手にコートを譲っているという解釈です。
筆者が気になるのは、ケルシー・プラムがフェニックス・マーキュリーへ移籍してバックコートに空きが生まれたあとも、マーティンの出場時間が目に見えて増えなかった点です。純粋な戦力評価だけを考えるなら、ここは試す絶好の機会でした。それでも大きく動かなかったという事実は、後者の解釈にわずかな重みを与えます。
一方で、ロバーツが掲げる速い展開と3ポイント量産のスタイルは、マーティンの持ち味と噛み合っています。加えて彼女には、どの球団に移ってもユニフォームを買い、会場に足を運ぶファンがついています。6年続けてポストシーズンに届かない球団にとって、その集客力は無視しにくい資産のはずです。戦術的な適性と商業的な価値がそろっているのに起用されないのだとすれば、理由はもっと別の場所にあることになります。
答え合わせはオフシーズンまで持ち越されそうです
スパークスはすでにプレーオフ進出の可能性が消え、6年連続でポストシーズンを逃すことが決まっています。それでも試合は残っています。8月28日にホームのクリプトドットコム・アリーナでワシントン・ミスティックスと対戦し、30日には敵地で今季40試合目を迎えます。
その後リーグは8月31日からFIBAワールドカップのために中断し、再開は9月16日です。スパークスの再開初戦は9月20日。中断を挟んだ残り数試合で、マーティンにどれだけの時間が与えられるのか。もし急に出場時間が伸びるなら、それは球団が最後の見極めに入ったサインかもしれません。逆に4分、5分の起用が続くなら、答えはもう出ているのだと思います。
いずれにせよ、はっきりした結論はオフシーズンまで待つことになりそうです。ラスベガスでも、サンフランシスコでも、彼女のユニフォームを着て待っている人はまだ大勢います。
引用:https://highposthoops.com/lynne-roberts-throws-kate-martins-future-with-the-sparks-into-question

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