ラプターズが8月27日、カイル・ローリーの背番号7をスコシアバンク・アリーナの天井に掲げると発表しました。式典は2027年1月10日、ホームでの76ers戦の試合後に行われます。球団史で永久欠番となるのは、ヴィンス・カーターの15番に続いて2人目です。20年のキャリアを終えたばかりの男に、トロントがどれだけ特別な位置を与えているかがよく伝わってくる発表でした。
1月10日、試合後に上がる7番
ローリーは今年7月にラプターズと1日契約を結び、20年間のNBAキャリアに区切りをつけました。フィラデルフィア出身で、キャリア終盤は76ersでもプレーしています。その相手をわざわざ永久欠番セレモニーの日程に選んだあたりに、球団側の演出意図を感じます。故郷のチームを迎えた夜に、トロントの象徴として天井を見上げる。これ以上ないくらい物語が整った一日になりそうです。
セレモニーは単発では終わりません。ラプターズは1月10日に至るまでの数日間を「GROAT Nights」と名付け、三夜構成の企画にしています。1月7日はティンバーウルブズ戦、1月8日はジャズ戦で、いずれもティップオフは東部時間の19時30分です。7日には記念Tシャツ、8日には数量限定のボブルヘッドが来場者に配られる予定で、それぞれの夜に特別なプログラムも用意されています。三夜すべてのチケットが当たるファン向け企画も告知されており、詳細は今後、球団の公式チャンネルで公開されるとのことです。
9シーズンで積み上げた数字と、2019年の頂点
なぜここまでの扱いなのかは、数字を並べると納得できます。ローリーはトロントで9シーズンを過ごし、そのうち7シーズンでプレーオフに進出しました。カンファレンスファイナルには2度到達し、2019年には球団史上唯一のNBAチャンピオンをもたらしています。個人としてはオールスター選出が6回。さらにアシスト、スティール、成功3ポイント数の3部門で、いまも球団歴代1位に立っています。
得点王のような派手な称号はありません。それでも、球団の記録を語るときに必ず名前が出てくる存在であり続けました。「GROAT(Greatest Raptor of All Time)」という愛称は、決して勢いだけで生まれた言葉ではないわけです。7番は、2019年の優勝バナーと並んで掲げられることになります。
ローリー自身は球団の発表の中で、「この瞬間を何年も楽しみにしてきました」と語っています。トロントを自分の家だと言い続け、ラプターズで引退すると公言してきた選手の言葉として、非常に素直な一言だと思います。
永久欠番が2つしかないという事実
ここは筆者の視点です。1995年創設のラプターズにとって、永久欠番はまだ2つしかありません。カーターの15番が掲げられたのが2024年11月2日ですから、球団が最初の永久欠番を出すまでに約30年かかった計算になります。裏を返せば、ラプターズはこの栄誉を安売りしてこなかったということです。だからこそ、その2人目にローリーが選ばれた重みが際立ちます。
もうひとつ興味深いのは、カーターとローリーがまったく異なるタイプの象徴だという点です。カーターはトロントにNBAという競技そのものの魅力を持ち込んだ選手でした。対してローリーは、注目を集める派手さよりも、勝つための泥臭さでチームを引き上げました。この二人が並んで天井に掲げられる構図は、球団が歩んできた30年をきれいに二分割しているようにも見えます。
近年のラプターズは再建の途中にあり、優勝の記憶はどうしても遠のいていきます。だからこそ、この三夜が持つ意味は単なる懐古では終わらないはずです。何を大切にする球団なのかを、若い選手とファンの双方に見せる機会になります。
観戦とチケットの情報
該当する三試合はいずれもスコシアバンク・アリーナで行われます。1月7日のティンバーウルブズ戦、1月8日のジャズ戦、そして1月10日の76ers戦です。日本から追いかける場合、東部時間19時30分の試合は日本時間の翌日午前9時30分にあたります。1月10日の試合後セレモニーは、試合終了からさらに時間が空くことになりますので、当日は余裕を持って視聴時間を確保しておくとよさそうです。発表内容の詳細はNBA公式サイトの記事に掲載されています。
引用:https://www.nba.com/news/kyle-lowry-raptors-jersey-retirement-announcement

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